キッチンリフォームの失敗例から学ぶ「成功のコツ」

「キッチンをリフォームして家事の負担を減らしたい」「ドラマで見たオシャレなキッチンを我が家にも取り入れたい」など、キッチンリフォームへの期待値は大きなものです。しかし、いざ完成してみると意外な部分で使いづらさを感じてしまうかもしれません。
そこで今回は、キッチンリフォームの失敗例と失敗しないためのポイントを解説します。失敗例からどういった注意が必要なのかを確認し、理想のキッチンを実現させましょう。
キッチン選びでの失敗例
それでは、キッチンリフォームにおける失敗例を5つご紹介します。失敗例を知ることで、リフォームのメリットとデメリットのどちらも理解を深めることができます。
失敗例1:コスト・予算を気にしすぎた
キッチンリフォームは選択肢の幅が広い分、予算決めが重要です。しかし、低予算を意識しすぎると貧相なイメージになってしまうことがあります。
たとえばシステムキッチンだけを交換した場合、キッチンが新品なだけに、壁紙の汚れやキッチン窓の古さが際立ち、期待していた満足感を得られません。キッチン周りとの調和が大切です。
失敗例2:キッチンの高さ・奥行きを意識しなかった
キッチンの高さは、使い勝手に大きく影響します。ワークトップの高さが身長と合わず、調理しにくくなったと感じるケースも多いです。あまりに合わない場合は、首や腰を痛める原因にもなりかねないため注意しましょう。
また、キッチンの奥行きが広くなったことでキッチン窓が遠くなり、窓が開けづらくなったり、窓カウンターが使えなくなったりすることも。毎日何回も利用するキッチンは、ちょっとした使い勝手の悪さもストレスにつながってしまいます。

失敗例3:シンクが大きすぎて作業スペースが狭くなってしまった
広いシンクは洗い物の効率を上げてくれますが、その分作業スペースが狭くなるというデメリットがあります。作業スペースが十分にないと下ごしらえやお皿への盛り付けがしづらくなり、調理の効率が下がってしまう失敗例は結構多いです。
別途、作業用のテーブルを設ける方法もありますが、移動するときに床に水がポタポタと落ちるのがストレスになるかもしれません。
失敗例4:キッチンが暗くなった
リフォームでは、今よりサイズの大きいキッチンに交換するケースが多いです。その際に気をつけたいのが、食器棚など高さのある家具の置き場所です。
窓の前にしか置けない場合は採光を遮ってしまい、キッチン空間が暗くなってしまいます。暗くなると圧迫感も出てくるため、開放感のあるキッチンにしたい方はとくに注意が必要です。
失敗例5:キッチンの通路・全体的なスペースが狭くなった
キッチンのサイズが大きくなったことで、通路幅が狭くなってしまったという失敗例も多く見られます。とくに窮屈になるのが冷蔵庫付近。夫婦や親子で調理を楽しみたい場合、システムキッチン周りは1m20cm程度の隙間を開けるようにしましょう。

キッチンリフォームで失敗しないためのポイント
以上の失敗例を踏まえ、キッチンリフォームで失敗しないためのポイントを3つご紹介します。
図面を準備する
キッチンリフォームでは、ガス・水道・電気・ダクトなどのあらゆる設備の工事が必要です。あらかじめ建築図面や設備図を用意しておくと打ち合わせがスムーズです。早い段階でプランを練ることができれば、リフォームの盲点にも気づきやすくなります。
また、マンションの場合はリフォーム内容に制限がかかるケースがあるため、図面と一緒に管理規約も用意しておくと安心です。
優先順位を決める
シンクを広くすれば作業スペースが狭くなるように、1つの選択にはメリットとデメリットが存在します。失敗しないためには、どのメリットを優先したいのかをはっきりさせることが重要です。譲れないもの・合ったらいいもの・譲ってもいいものの3つに分けると整理しやすくなります。
優先順位を決めておくと、予算やスペースなどの理由で選択を迫られたときも、適切に取捨選択できます。

調理家電のスペースの確保
キッチンリフォームで失敗しないためには、スペースの確保が重要です。
なかでもよく聞くのが調理家電を置くスペースがないというお悩み。最近の家電はサイズが大きいため、市販の棚だと奥行きが足らないことがあります。仮に置けたとしても、キッチンの作業導線を邪魔してしまうことがあります。
そのため、家電収納を踏まえてシステムキッチンを選ぶことが大切です。コンセントの増設が必要かどうかも確認しておきましょう。

鈴与ホームパルのキッチンのリフォームについて
ここでは、お客様のキッチンリフォームを成功に導くために、当社が気をつけていることをご紹介します。
担当者によるお客様へのヒアリング
現地調査の際のヒアリングは、たっぷり1.5〜2時間かけて行います。当社ではキッチンに関するお悩みのほか、以下のようなお話もお伺いします。
・家族構成やご家族の身長
・どんな料理を作ることが多いか
・換気は誰が掃除するのか
担当者がキッチンを利用するお客様の姿を具体的にイメージできれば、おのずと失敗しない提案ができるようになります。
また、お客様が話しやすい雰囲気をつくることも大切にしています。お客様からぽろっと出た言葉にヒントが隠れていることがあるためです。
ヒアリングの初期段階では、お客様自身イメージが固まっていない場合もございます。「こうしたい」という要望より、「ここが困っている」という点を聞けたほうが核心に迫ることができ、より適切な提案ができます。

アフターフォローについて
リフォーム後は、1ヶ月、3ヶ月、1年ごとに無料定期点検を行います。主にチェックするのはお手入れ状況です。とくに換気扇はメンテナンスの差が現れやすい箇所です。
定期点検の際、お客様からのご相談にはきちんと対応いたしますが、こちらから売り込むことはありませんのでご安心ください。お客様に困ったことがあったとき、いつでも気軽にご相談いただける関係を大切にしています。
まとめ
キッチンリフォームの失敗例と、失敗しないためのポイントについて解説しました。憧れていたキッチンも、実際に使うと不便に感じる方がいる一方で、好きなキッチンがそこにあるということだけで幸福感に満たされる方もいます。

チェックポイント
・失敗しないためにどういった工夫が必要かを確認する ・リフォームで譲れないポイントなどの優先順位を決める ・調理家電のスペースを確保しておく ・担当者には困っている悩みごとを伝えることが大切 |