キッチンリフォーム、ワークトップの素材選びはここがポイント!

キッチンのリフォームをお考えの方、素材選びに迷っていませんか?
特に作業スペースとなるワークトップの素材は、調理の作業効率やお手入れのしやすさに大きく関係してくるため、自分に合った素材を見つけることが大切です。
今回は、キッチンワークトップの素材を選ぶときのポイントや、人気のある素材の特徴についてご紹介します。
キッチンのスタイルを決める

どんな素材にするかを検討するまえに、まずはキッチンのスタイルを決めておきましょう。
キッチンのスタイルによって作業スペースの使い方が変わり、それによって素材に求めるものも変化していきます。
キッチンは構造によって、システムキッチンとセパレートキッチンに分けられます。
システムキッチンとは、シンク・コンロ・調理スペースが一枚の天板でつながっているキッチンを言います。

現在主流となっているスタイルで、当社のお客様もシステムキッチンを選ばれている方がほとんどです。
一方のセパレートキッチンは、シンク・コンロ・調理スペースを切り離したタイプのキッチンになります。
調理スペースがシンクと一緒になっているものや、シンクとコンロそれぞれに調理スペースが付いているものまでさまざまです。

シンクとコンロが並行に配置されたキッチンを、II型キッチンと呼ぶことがあります。
キッチンの素材選びで大切にしたいポイント

カタログやインターネットなどでいろいろな素材を見ていると、一体どの素材が自分に合っているのか分からなくなってしまうことがあります。
そんなときは以下の3つのポイントを意識してみてください。自分に適した素材を見つけやすくなります。
・耐久性
・お手入れ/メンテンナンスのしやすさ
・ デザイン性
耐久性
キッチンは毎日何度も使うものですから、長く使い続けるためには耐久性が不可欠です。主に、熱・衝撃・汚れに強いことが求められます。
たとえば、熱い状態の鍋をうっかりワークトップに置いてしまったり、調理道具を落としてしまったりしても、破損せずに本来の機能を維持できることが大切です。
水を使う以上、サビにくさもポイントになります。
どの素材もキッチンに採用されている時点で耐久性に優れてはいますが、素材同士における優劣があるため、自分が欲しい機能について考えておくと選びやすくなります。

安心して長く使うためにも、どういった特徴があるのか、耐久性について確認しておきましょう。
お手入れのしやすさ
お客様にどんなキッチンがいいか尋ねたとき、「お手入れのしやすさ」と答える方は多いです。
油が飛んでも調味料をこぼしても、さっと拭くだけで汚れを拭き取れる素材は、それだけで掃除の手間を減らしてくれます。
また、掃除をする際に強めに擦っても傷が付きにくい、洗剤などの薬品に強いといったこともポイントです。
キッチンを常にピカピカの状態にしていたい方や掃除が苦手な方は、メンテナンスが楽な素材を選ぶと、キッチンに立つことがさらに楽しくなってきます。

対面型のオープンキッチンの場合は、お手入れしやすい素材+形状のキッチンがおすすめです。
デザイン性
キッチンは機能面だけでなく見た目も大事です。お気に入りのキッチンに立つことで、料理へのモチベーションが上がったり、自然と人が集まるようになりコミュニティが広がったりするかもしれません。
デザイン性の高いキッチンは続々登場しています。キッチンをインテリアの一部としてとらえ、お部屋のトーンと統一できるのも魅力的です。

最近はカラーバリエーションも増えてきたので、選ぶ楽しさが増していますね。
キッチンのワークトップに使う素材、特徴について

キッチンのワークトップに使われている代表的な素材を3つご紹介します。それぞれの長所と短所が自分にとってどうなのかをイメージしながら見ていきましょう。
ステンレス
ステンレスは「ステイン=汚れ(サビ)」が「レス=ない」という意味を持つ金属です。
耐熱性と耐水性に優れ、汚れにも強く衛生的。業務用キッチンの多くに採用されたり、医療機器にも用いられたりすることからも、その機能性の高さがうかがえます。
細かな傷が付きやすい、徐々に光沢がなくなるといった点がデメリットとして挙げられますが、最近は特殊コーティングを施した商品が増えてきたため、弱点もカバーできていると考えられます。
シンプルかつスタイリッシュなデザインなので、インテリアにも合わせやすいです。コストパフォーマンスにも優れているので、選びやすい素材と言えます。

機能性が高くコスパもいいステンレスは、キッチン素材のオールラウンダーです。
人造大理石
人造大理石は、天然の大理石を砕いて樹脂などで固めた半人工素材の大理石のことを言います。
天然石に比べ、リーズナブルで加工もしやすいことから、カラーやデザインのバリエーションも豊富です。大理石が持つやさしい手触りや美しい模様を楽しむことができ、空間に高級感をもたらせてくれます。
大理石の特徴として、以下のような特徴が挙げられます。
・水分を吸収しやすい
・紫外線によって変色しやすい
・衝撃に強くない
そのため、汚れを吸い込んでしまうと落ちにくく、硬いものがぶつかるとかけてしまう可能も。
ただし、ぶつけたものが食器の場合は、食器が割れにくいというメリットがあります。

使い勝手の部分でデメリットを感じることもありますが、それも使う方次第です。
セラミック
ここ何年か注目を集めているキッチン素材がセラミックです。熱・傷・汚れに対して抜群の強さを発揮します。
たとえば、高温のフライパンを直接置いてもダメージがなく、金属より高硬度のため包丁の刃を当てても傷が付きません。洗剤などの薬品にも強く、シミやサビの心配もいりません。
機能性は3つの中で最も高いと言えます。
セラミックは焼き物のため自然な風合いが楽しめます。
カラーバリエーションも豊富ですから、お部屋のインテリアに合わせてナチュラルにもシックにもなります。おしゃれを楽しみたい人に人気の高い素材です。
機能性・デザイン性に優れたセラミックですが、その分価格も上がります。3つの中で最も高価な素材となります。

予算との兼ね合いもありますが、セラミックとステンレスで迷うお客様が多い印象です。
キッチンの素材選びまとめ
キッチンの素材を選ぶときには、耐久性・お手入れのしやすさ・デザイン性がポイントです。
どれも大切ですが、その中で最も優先したいポイントを明確にしておくとスムーズに進められます。
また、リフォーム会社やキッチンメーカーのショールームで、実際に素材に触れてみることも大切です。
今お使いのキッチンで不便に感じていることや困っていることを、どんどん担当者に伝えてください。
実は「こうしたい」という要望より「こんなところで困っている」という点を聞けたほうが、お客様に適したキッチンをご提案できます。
愛着を持って使い続けられるキッチンを見つけましょう。

楽しくキッチンリフォームができるよう、コミュニケーションを大切にしながらご提案させていただきます。
この記事のポイント | ・キッチンの素材選びは「耐久性・お手入れのしやすさ・デザイン性」がポイントに ・ステンレスや人造大理石、セラミックなどそれぞれの素材に特徴を確認する ・素材の特徴から自分の悩みごとと照らし合わせて考える |