COLUMNリフォーム豆知識
キッチン 2021.12.21

キッチンリフォームに補助金を活用しよう!条件や注意点を解説

キッチンリフォームに補助金を活用しよう!条件や注意点を解説

リフォームをするときは、できれば費用を抑えて満足のいくリフォームを実現させたいですよね。そんなときに活用したいのが補助金です。

しかし、リフォームの補助金制度について何となく聞いたことがあっても、キッチンリフォームも対象になるのか分からない、という方は少なくありません。

そこで今回は、キッチンリフォームに活用できる補助金と、申請時の注意点などをまとめました。併せて、補助金を活用したキッチンリフォーム例もご紹介します。

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補助金の知識を得て賢くリフォームしましょう!

キッチンリフォームの補助金はいくらまででるの?

制度名補助上限額管轄
こどもエコすまい支援事業30万円/戸 
※工事内容に応じて定める額
長期優良住宅化リフォーム100~250万円/戸 
※住宅タイプと工事内容による
自治体による補助金制度によって異なる各地方自治体
※2023年5月時点の情報になります

キッチンリフォームで補助金制度は利用できますが、実はキッチン単体でのリフォームは補助金対象になりにくいという傾向があります。

そのため、ほかのリフォームと一緒に行ったり、大規模なリフォームをしたりする際に利用するのが一般的です。その点を踏まえ、キッチンリフォームに活用できる補助金制度をご紹介します。

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キッチン+お風呂のリフォームや、二世帯住宅へのリフォームなどで活用できます。

こどもエコすまい支援事業

画像引用元:https://kodomo-ecosumai.mlit.go.jp/

まず知っておきたいのは、「こどもエコすまい支援事業」です。

条件を満たすリフォーム工事を行った場合に、30万円までの補助金が支給される制度です。子育て世代や若者夫婦世帯が住んでいる住宅をリフォームする場合には、支援額が45万円まで引き上げられます。

対象工事①必須工事
・開口部の断熱改修
・外壁、屋根・天井または床の断熱改修
・エコ住宅設備の設置
②任意工事
・子育て対応改修
・耐震改修
・バリアフリー改修など
補助額工事内容に応じて定める額 30万円/戸
適用条件・リフォームする住宅の所有者
・こどもエコすまい支援事業者と工事請負契約を行って
 リフォーム工事をする方
申請方法リフォーム会社が申請
※対象事業者はこちらから検索できます
詳細:https://kodomo-ecosumai.mlit.go.jp/reform/

この制度の対象になる工事は①の必須工事と、②の任意工事です。ここで注意するべき点として、任意工事は、必須工事と同時に行う場合のみ補助金の対象になることです。キッチンに関する工事は、任意工事の「子育て対応改修」の分類になるので、「こどもエコすまい支援事業」を利用する場合は必須のいずれかを同時に行いましょう

「子育て対応改修」のなかで、キッチンに関するリフォームは以下のようなものがあります。自宅で行いたい工事に合わせて確認してみてくださいね。

ビルトイン食洗機電気用品安全法に規定するもので組み込み型であること
掃除しやすいレンジフードファンの形態が「遠心送風機型」であること など
ビルトイン自動調理対応コンロ規定のコンロのうち、組込型で指定の機能を有すること
キッチンセットの交換リビングまたはダイニングの過半を見渡せるように行うリフォーム など

長期優良住宅化リフォーム推進事業

画像引用元:https://www.kenken.go.jp/chouki_r/

次に紹介するのが、国土交通省が行う「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の補助金です。

この制度では、「性能向上リフォーム」「子育て世帯向け改修」「三世代同居改修」「自然災害に対応する改修」といったリフォーム・改修が対象になります。このうち、キッチンを含むリフォームで活用できるのは、「三世代同居改修」「子育て世帯向け改修」です。

対象工事対象工事
<三世代同居改修>
・キッチン、浴室、トイレ、玄関のいずれか2つ以上を複数箇所リフォーム
<子育て世帯向け改修>
・対面型キッチンへのリフォーム
補助額・リフォーム費用の1/3
・補助限度額:原則 100万円~200万円/戸
※限度額は住宅タイプと工事内容により異なる
適用条件・工事前にインスペクションを実施すること
・維持保全計画、リフォーム履歴を作成すること
・リフォーム後に指定の性能基準を満たすこと
申請方法リフォーム会社が申請
詳細:長期優良住宅化リフォーム事業【総合トップページ】>>

自治体による補助金

国が行う制度のほか、お住いの自治体が取り組む補助金・助成金制度を活用できることがあります。

たとえば、静岡県森林組合連合会が行う「しずおか木の家推進事業」の補助金です。静岡県産材のなかでもとくに高品質な「しずおか優良木材」を使ってリフォームをすると、使用面積に応じて補助金が支給されます。

適用条件しずおか優良木材を10m2以上使用すること
※ほかの補助金制度と併用可
補助金額使用面積に応じて3〜14万円
申請方法静岡県森林組合連合会に必要書類を郵送、または持参
詳細:住んでよし しずおか木の家推進事業 | 静岡県森林組合連合会

お住まいの自治体でどういった補助金や支援制度があるか、調べられるサイトもありますので、こちらも併せてチェックしてみてくださいね。

地方公共団体における住宅リフォーム支援制度検索サイト|一般社団法人住宅リフォーム推進協議会 >>

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キッチンやLDKの床を張り替える場合などに活用できます。

補助金申請時の注意点

リフォーム費用を抑えるのに役立つ補助金制度ですが、利用する際はいくつか気をつけたいことがあります。制度の要件や申請方法を間違えると、補助金の対象外になってしまうことも。とくに以下の点に注意しましょう。

・補助金は常に最新の情報を確認する
・事業により申請期間が異なる
・期日前に申込終了することがある

補助金は常に最新の情報を確認

補助金制度は、募集する年度によって対象条件、支給額、申請方法などの募集要項が改訂されることがあります。前年度は補助金の対象になっていたリフォームが外れたり、逆に対象外だったリフォームが新たに対象になったりすることも。

そのため、検討のタイミングで最新の情報を仕入れることが大事。利用できそうもないと思っていた補助金も、今一度確認してみることをおすすめします。

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普段からどんな補助金があるのかアンテナを張っていると、いざというとき役立ちます。

事業により申請期間が異なる

どんな補助金制度にも申請期間が設けられていますが、期間は制度によってさまざま。必ず制度ごとに確認するようにしましょう。

加えて、補助金申請には審査があるため、「申請すれば必ず支給される」というものではありません。補助金の要件を理解し、必要書類を滞りなく作成・準備することがポイントになってきます。

ちなみに、申請のタイミングは着工前であることがほとんど。申請し、審査・採択され、交付決定を受けてから工事スタートという流れが基本です。

期日前に申込終了することがある

補助金制度は、基本的に年度ごと予算組みが行われ、その範囲内で補助金を支給する仕組みです。そのため募集期間であっても、予算に達しれば申し込みを締め切ってしまうことも

現時点で制度が利用できるか、リフォーム会社でも随時チェックしていますが、ご自身でも予算を決める際に確認しておくと安心です。

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スムーズに申請できるよう、お打ち合わせからの段取りがポイントです!

補助金や助成金を利用したキッチンリフォーム事例

補助金を利用してキッチンリフォームを行ったケースご紹介します。すでに終了した制度を利用しての施工例になりますが、参考にしてみてください。

キッチン含めた水回りのリフォーム

施工箇所(工事内容)キッチン・お風呂・トイレ・洗面所のリフォームと
併せてテレワーク用のカウンター机を設置
活用した補助金・グリーン住宅ポイント制度(申請期限終了)
・テレワーク対応リフォーム補助制度(予算に達したため早期に終了)

グリーン住宅ポイント制度を利用してキッチンリフォームなどを進めるなか、テレワーク対応リフォーム補助制度を利用できることが分かり、新たにテレワークスペースを増設

カウンター部分の費用は、テレワーク補助金でおおむねカバーできました。

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このように、時勢に合った補助金制度が立ち上がることがあるので、都度調べてみる価値はあります。

静岡県では令和5年度もテレワーク補助金の制度がございます。予算がなくなり次第終了になりますので、気になる方はお早めにご相談くださいませ。

令和5年度テレワーク対応リフォーム補助制度>>

ポイントを活用して屋根の修理もできた

施工箇所(工事内容)キッチン、お風呂、トイレ、洗面所のリフォームと
併せて屋根を修繕
活用した補助金グリーン住宅ポイント制度、追加申請(申請期限終了)

グリーン住宅ポイント制度を利用して、キッチンを含む水回り全般のリフォームを実施。その際、追加申請を行い、発行されたポイントで屋根の修繕を行いました。

付与されたポイントを屋根修繕に充てられ、水回りと屋根のリフォームを同タイミングで行えたことで、お客様の費用負担と手間を大幅に軽減できました。

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制度を上手に活用した良い例です。

キッチンリフォームの補助金まとめ

ほかのリフォームと併せて行うことで、キッチンリフォームでも補助金を活用することができます。

補助金を利用できるかできないかで費用や工事のプランは変わってきますから、補助金に詳しいリフォーム会社をパートナーに選ぶのもポイントです。

当社では、活用できる補助金制度があった際には、早い段階から補助金をふまえたプランを提案しています。また、スムーズに申請が受理されるよう、申請書類も滞りなく作成していきますので、ぜひ安心してお任せいただけたらと思います。

キッチンリフォームをご相談いただくお客様は、築20年〜30年ぐらいの方が多いです。どういったきっかけでリフォームを検討されるのか、タイミングなどが気になる方は、こちらの記事も合わせて確認しておきましょう。

キッチンリフォームは何年が目安?リフォームのきっかけや決めた理由もご紹介>>

この記事のポイント・キッチンリフォームで補助金を活用する場合、他のリフォームと一緒に行なったり、
 大規模なリフォームをしたりするケースが多い
・補助金の条件や申請期間は制度によって異なるため、必ず最新情報をチェックする
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