狭いトイレもリフォームで快適な空間に!広く見せるポイントとは

「トイレが狭くて使いにくい」「スペースがないので掃除がしづらい」と悩んでいる方は少なくないでしょう。特に、高齢者の方や介護が必要な方がいるご家庭では、トイレの狭さがストレスの原因になりがちです。
そこでおすすめなのが、トイレのリフォームです。リフォームによって、狭いトイレも快適な空間に生まれ変わらせることができます。
この記事では、狭いトイレをリフォームする際のポイントや工夫、事例などを紹介していきます。ぜひ、リフォームを検討する際の参考にしてください。
狭いトイレをリフォームで快適にするポイント
まずは、狭いトイレをリフォームによって快適にするためのポイントとして、以下の3点を紹介します。
◎動作を考慮してトイレを選定する
◎埋込み型まはたトイレ一体型の収納にする
◎ドアを外開きや引き戸・折れ戸に交換する
それぞれ見ていきましょう。
動作を考慮してトイレを選定する

トイレを設置する際は、立ったり座ったりといった動作を考慮して、便器の前に少なくとも45~50cmのスペースを確保しましょう。それ以下になってしまうと、頭や膝など体の一部がぶつかる可能性があります。
その際、トイレ本体のサイズだけでなく、排水方式も考慮しなくてはなりません。排水芯の寸法によってはトイレ本体を壁付けできないためです。トイレ前方から壁までのスペースを確保できるようトイレを選ぶことで、快適に利用できるようになります。
埋め込み型またはトイレ一体型の収納にする

狭いトイレは収納スペースが不足しがちです。壁を利用した埋め込み型の収納やトイレと一体型になっているタイプにすると、限られたスペースでも収納を設置できます。
トイレ背面に収納を置く場合、キャビネットの上に手洗い器をつけたり、カウンターとしての利用することが可能です。ただしキャビネットの幅には限度があるので、正確に計測した上で検討してください。
ドアを外開きや引き戸・折れ戸に交換する

トイレのドアが内開きの場合は、外開きに交換するだけでも窮屈さが改善し使い勝手が向上します。
もともとトイレの前スペースにゆとりがないことから内開きになっていることも考えられますが、その場合は引き戸や折れ戸にするのも効果的です。引き戸は開閉が楽なため、今後バリアフリーのリフォームを検討している方にも適しています。

実際に、介護リフォーム時に引き戸を検討される方は多いです。
空間を広く見せるトイレリフォームの5つの工夫
続いて、狭いトイレを広く見せるための、5つの工夫を紹介します。
・トイレは小さいサイズ・タンクレスに交換
・便座は壁付きリモコンタイプに変更
・壁紙・床材を明るい色に変更
・トイレ内に鏡を設置
・トイレの間取りを拡張
順番に見ていきましょう。
トイレは小さいサイズ・タンクレスに交換

最もわかりやすく検討しやすい工夫として、トイレ自体のサイズをコンパクトにする方法があります。一般的なトイレのサイズは、以下がおおよその目安です。
タンク付き | 幅45cm 奥行き80cm 高さ100cm |
タンクレス | 幅40cm 奥行き70cm 高さ54cm |
タンクレスのトイレは全体的にサイズ感がコンパクトで、タンクの高さがないことにより空間を広く感じやすいです。タンク付きのものであってもコンパクトなものであれば、奥行きが約72cm程度に抑えられています。

タンク付きのトイレからタンクレスに変えるだけでも、空間の余白が大きく変わります。
便座は壁付きリモコンタイプに変更

水洗浄便座付きトイレのリモコンが便座の横にある袖リモコンの場合は、壁付きタイプの便座に変更すると空間にゆとりが出ます。
リモコンのタイプを変更することでトイレの便座まわりがスッキリするため、広く見せられるだけでなく、掃除がしやすくなる点もメリットです。また、機能面でも壁付きリモコンの方が機能も充実していることが多く、デザインの選択肢も豊富です。
壁紙・床材を明るい色に変更

壁紙や床材の色を全体的に明るい色で統一することで、狭い空間でも広々と見せられます。遊び心をもたせたい場合には、どこか一面をアクセントクロスして、奥行き感を出すといった工夫もあります。
なお、壁紙や床材はショールームなどで実際に色味や柄を確かめておけると安心です。その他、壁紙や床材と合わせて照明器具を変えるという方法も手軽で効果的です。
トイレ内に鏡を設置
狭く感じるトイレを広く見せたいときに、鏡の設置は効果的です。鏡があると奥行き感が出るため、空間を広く感じることができます。
また、鏡を置くことで、トイレに行った際に身だしなみを確認できるというメリットもあります。ただし、設置する位置や大きさによってはトイレの使用時に自分が映り込むなどしてしまうので、トイレ空間のバランスをみて選ぶとよいでしょう。
トイレの間取りを拡張
トイレ周辺のスペースを活用して間取りを拡張すれば、物理的に空間を広げることが可能です。小便器が設置されている際は、撤去した上で空間を1つにするといった方法もあります。
バリアフリー対応に拡張したい場合は、最低でも0.75坪(幅120cm×奥行き160cm)程度は必要となり、介助者を考慮する際はそれ以上の広さが必要です。
ただし、リフォーム内容としては大掛かりな対応になるため費用が高くなります。また、マンションの場合には難しい選択肢であることも理解しておきましょう。

介護リフォームを検討する際に、トイレの狭さが気になる方が多いです。その場合、トイレの場所を移動して間取りを拡張するケースがあります。
空間を広く見せるトイレリフォーム事例
空間を広く見せるトイレリフォームの具体例として、鈴与ホームパルの事例を紹介します。
建物タイプやリフォーム内容から、ご自宅でのトイレリフォームをイメージしてみてください。
タンクレスのトイレと床の張り替え

建物タイプ | 戸建住宅 |
リフォーム内容 | ・タンクレスのトイレに交換 ・床を明るい色に張り替え |
広さと使いやすさを考慮

建物タイプ | 戸建住宅 |
リフォーム内容 | ・使用しなくなった小便器を撤去し、部屋を1つに間取りを変更 ・タンクレスのトイレに交換 ・入口を引き戸に変更し、バリアフリー対応 |
タンクレスのトイレと壁紙で工夫

建物タイプ | 戸建住宅(2階) |
リフォーム内容 | ・2階はトイレの外にすぐ洗面台があるため、タンクレスのトイレに交換 ・明るい色かつ遊び心のある壁紙に変更 |
マンションで間取り変更から実施

建物タイプ | 賃貸マンション |
リフォーム内容 | ・入居者入れ替わりのタイミングで全体の間取り変更から実施 ・明るい色かつアクセントカラーを取り入れた壁紙に変更 ・手洗い器はトイレタンクと一体型を選択 |
その他の施工事例は以下の施工事例をご覧ください。建物タイプや、リフォームしたい箇所から実施のリフォーム事例を確認することができます。
狭いトイレをリフォームする際の注意点
トイレリフォームの際には、空間を広く見せる工夫だけでなく、掃除のしやすさについても意識しておきましょう。毎日何度も使用するトイレは、汚れやニオイが付きやすい場所です。
特に便器は最も汚れるかつ掃除する場所でもあるため、価格やサイズ感、デザインだけで決めないようにする必要があります。
狭いトイレリフォームのまとめ
この記事では、トイレ選びから収納、空間を広げる工夫まで、リフォームのポイントをご紹介しました。
コンパクトなトイレを選ぶ、壁付きのリモコンに変更するといった工夫で、狭いトイレのなかにも十分なスペースを作ることができます。明るい色の壁紙や鏡を設置すれば、視覚的に広く見せることも可能です。バリアフリーを重視するのであれば、間取りを拡張して物理的に広くすることも選択肢に入るでしょう。
鈴与ホームパルでは、空間を広く見せる工夫から、物理的な広さの拡張まで対応可能です。ぜひ一度ご相談ください。
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