COLUMNリフォーム豆知識
外壁・屋根 2022.05.13

外壁リフォームのカバー工法とは?費用やメリット・デメリットをご紹介

外壁リフォームのカバー工法とは?費用やメリット・デメリットをご紹介

外壁リフォームについて調べていると、「カバー工法」という工事方法があることを知り、どんな工事なのか気になっている方はいませんか?ご自宅の外壁リフォームにカバー工法が合っているかも気になるところですよね。

そこで今回は、外壁のカバー工法について、工事の特徴から費用相場、メリット・デメリットなどをまとめました。張り替えや塗装との違いがわかると、外壁リフォームでの失敗を防ぎやすくなります。

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外壁リフォームをお考えの方は必見です!

外壁リフォームのカバー工法ってどんな工事?

カバー工法とは、外壁をはじめ屋根や窓のリフォームでも使われる工法です。ここでは、外壁リフォームのカバー工法がどんな工事なのかを解説します。カバー工法に適した外壁材についても押さえておきましょう。

新しい素材を重ね張りする工法

カバー工法とは、既存の外壁の上に新しい素材を重ねて張る工法のことをいいます。古い外壁の上に胴縁(どうぶち)という土台を留めつけ、そこに新しい素材を張っていく流れです。

カバー工法が向いている外壁の特徴は次のとおりです。

・塗装が剥げて下地が見えている
・幅3mm以上のヒビが入っている
・外壁の下地の劣化は進んでいない
・雨漏りはしていない

外壁リフォームにはほかに、「張り替え」と「塗装」があり、外壁の劣化具合で工事方法が決まります。カバー工法は両者の中間に位置し、塗装では対応できないが、張り替えるほど大きな問題がない場合に選ばれる工法です

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一部をカバー工法で工事して、あとは塗り替えるという方法もアリです。

カバー工法におすすめの外壁材

カバー工法では壁材が二重になることから、新しく張る壁材はできるだけ軽量のものを選びます。現在主流となっている壁材である「サイディング」は、軽さ・耐久性・価格のバランスに優れているため、カバー工法にもぴったりです

サイディングには、以下の4つ種類があります。

窯業系
・金属系
・木質系
・樹脂系

この中で特におすすめなのが「金属系サイディング」。軽くて耐久性の良い素材です。色の種類・質感など種類が豊富にあるので、選ぶ楽しさもあります。

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さらに費用を抑えたいときは、金属系サイディングに分類される「トタン」や「ガルバリウム鋼板」がおすすめです。

カバー工法の費用

続いて、カバー工法の費用相場を見ていきましょう。相場を比較されることの多い張り替えの費用相場も記載しました。

種類費用相場
重ね張り・カバー工法120万~180万
張り替え200万~300万円

上記の金額は金属系サイディングを使用した場合です。カバー工法は、張り替えより費用が抑えられる傾向にあります。

コンパクトな戸建ての場合で、160万円前後で行えたケースもありました。ただし、家の形なども費用に影響してくるため、見積もりを見て判断することが大切です。なお、カバー工法の費用には以下のような工事が含まれます。

・足場工事
・木下地工事
・防水シート張り
・サイディング張り
・ひさしやサッシ回りの板金包み工事

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自治体によっては補助金制度を活用できる場合もあります。

カバー工法より塗装や張り替えのほうがいいの?

工事内容メリットデメリット
外壁塗装・費用を抑えられる
・クリアの塗料を塗ることで色合いをキープできる
・劣化が進んでいると塗装での修繕は難しい
・基本は10年ごとに塗装メンテナンスが必要
カバー工法・張り替えよりも費用を抑えやすい
・防音性、断熱性を高めやすい
・内部の老朽化に気づきにくい
・建物の重量が増えるため耐震性に注意
張り替え・外壁内部から補修ができる
・外壁材が新品になる
・費用が高くなる
・モルタル外壁は対応不可

それぞれの工事にメリットとデメリットがあります。大切なのは、劣化が進む前に適切な対処をすること。

放置すると劣化はどんどん進み費用も高くなるため、劣化症状を見つけたときは、早めにリフォーム会社などに相談することをおすすめします。

ちなみに費用は、張り替え、カバー工法、塗装の順に高くなります。できれば、外壁塗装で済ませられるうちにリフォームを行えるといいでしょう。

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早期のリフォームに加え、日々のお手入れもポイントです!

カバー工法のメリット・デメリット

ここでは、カバー工法のメリット・デメリットを詳しく見ていきます。カバー工法の優れた点と注意点をふまえたうえで、より良い選択をしていきましょう。

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特にデメリットをよく理解すると、外壁リフォームでの後悔や失敗を防ぎやすくなります。

カバー工法のメリット

費用と工期を抑えられる

新しい壁材を張るという点では張り替えと同じですが、カバー工法のほうが費用を抑えられます。その要因は、張り替えの場合は既存外壁の撤去費用がかかるためです。

また工期については、カバー工法が短く済ませられる可能性が高いです。カバー工法の工期は4週間程度ですが、張り替えではそれ以上かかる可能性があります。

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費用や工期が少なくて済むと、リフォームを検討しやすくなりますね!

防音性・断熱性が上がる

壁が二重になることで、防音性や断熱性がアップする効果も期待できます。選ぶ壁材や既存の壁材にもよるので程度はさまざまですが、音や寒さ対策をしたい方にとってはうれしいメリットです。防音性、断熱性を重視したい方は、より防音・断熱機能が高い壁材を採用するといいでしょう

カバー工法のデメリット

内部結露が発生する場合がある

壁を重ね張りすることで、壁の内部に結露が起こる可能性があります。これは、新しい壁材と古い壁材の間に気温差が生じることが主な原因です。

結露が続くと木材の腐食の原因になり、腐食が進めば新しい壁材が固定されず、最悪の場合は壁が崩れてしまうというリスクにもつながります。カバー工法でリフォームする際は、空気の通り道をきちんと確保するなど、湿気がこもらないような対策が必要です

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カバー工法の施工実績が豊富なリフォーム会社を選ぶと安心です。

内部の老朽化に気づきにくい

カバー工法では既存の外壁を撤去しません。古い壁がそのままある状態となるため、見た目はキレイになっても、内部では古い壁の老朽化が進んでいくことになります。

問題は、何か異常が起きても表面からはわからないため、放置されてしまう点にあります。前述した内部結露もそうですが、気づいた時点で対処できればダメージは少なく補修費用も抑えられますが、カバー工法ではそれが難しいという欠点があります。

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補修や修理を繰り返せば、張り替えよりも費用が高くなってしまうこともあるでしょう。

建物の総重量が増える

壁が二重になるということは、建物全体の重要が増します。一般的に、建物は重量があるほど地震が起きたきに揺れやすくなるため、カバー工法では耐震性に注意が必要です。

前述で、カバー工法におすすめの外壁材として金属系サイディングをご紹介しましたが、これは耐震性も考慮しています。カバー工法ではできるだけ軽い素材を採用し、耐震性を損なわない工夫が欠かせません。

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特に築年数の古い戸建ての場合は、カバー工法で問題がないか確認しながら進めていくようにしましょう。

外壁リフォームのカバー工法まとめ

カバー工法の特徴や費用目安、メリット・デメリットなどを解説しました。張り替えよりも費用を抑えられるカバー工法ですが、軽視できないリスクもあるため、不安要素が拭えない場合は根本的な解決につながる方法にシフトすることも必要です。

そのためには、信頼できるリフォーム会社をパートナーに選ぶことが大切です。鈴与ホームパルでは、お客様と十分にコミュニケーションをとり、悩みや不安があるときに相談しやすい関係をつくっています。

進捗状況や工程などもきちんとお伝えながら進めていきますので、ぜひ安心してお任せください。

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定期点検などのアフターサービスにも力を入れています。リフォーム後も長いお付き合いができれば幸いです。

この記事のポイント・カバー工法とは、既存の外壁の上に新しい素材を重ねて張る工法のこと
・カバー工法の費用相場は、120~180万円
・費用や工期を抑えられるが、内部劣化や耐震性などに注意が必要
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