IHとガスコンロはどっちがいい?光熱費・費用・使い勝手を比較して解説
目次
- IHとガスコンロはどっちがいい?迷ったときに見る4つの判断軸と交換費用の目安
- IHとガスコンロはどっちがいい?結論は「調理スタイルと住まいの条件」で決まる
- IHとガスコンロ、光熱費はどっちが安い?熱効率と料金単価で考える
- IHとガスコンロの交換費用はどっちが高い?本体価格と工事費の目安
- 安全性・掃除・調理性能でIHとガスコンロを比較
- 停電・災害時はIHとガスコンロのどっちが強い?静岡県で考えたい備え
- IHとガスコンロで後悔しないための選び方と依頼先のポイント
- まとめ:IHとガスコンロにどっちが正解はない。暮らし方に合う一台を選ぼう
IHとガスコンロはどっちがいい?迷ったときに見る4つの判断軸と交換費用の目安
「IHとガスコンロ、結局どっちが得なのだろう」「掃除は楽になりそうだけれど、料理の仕上がりはどうなのだろう」と迷っていませんか。
コンロは毎日使う設備ですので、一度決めると10年以上つき合うことになります。ところが、ネット上の情報は「IHが安い」「ガスのほうがおいしい」と結論が割れており、かえって判断しにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。実際には、ご家庭の調理スタイルとお住まいの条件によって答えが変わるのです。
本記事では、静岡県西部(浜松市・掛川市)・中部(静岡市・藤枝市)・東部(沼津市)エリアで鈴与グループの総合力を活かし、ガス・水回りから断熱改修まで幅広く住まいのお悩みに伴走してきた鈴与商事のリフォームブランド「鈴与ホームパル」が、IHとガスコンロはどっちを選ぶべきかについて解説します。
この記事では、以下のポイントをお伝えします。
・IHとガスコンロの違いを一覧表で整理し、向いている方を明確にする
・熱効率はIHが有利。ただし光熱費は料金単価で結論が変わる
・交換費用の目安はガスコンロで8万円〜15万円、IHで13万円〜30万円程度
・安全性・掃除・調理性能・停電時の4つの視点で比較する
キッチンリフォームの計画にぜひお役立てください。
IHとガスコンロはどっちがいい?結論は「調理スタイルと住まいの条件」で決まる

先に結論をお伝えすると、どちらが優れているかを一律に決めることはできません。判断の軸になるのは、普段どんな料理をどれくらい作るか、そしてご自宅のガス契約や電気容量がどうなっているかの2点です。まずは違いを俯瞰してみましょう。
一覧表でわかるIHとガスコンロの違い
主要な比較項目を並べると、それぞれの得意分野がはっきりします。
| 比較項目 | IHクッキングヒーター | ガスコンロ |
|---|---|---|
| 熱効率 | 約86〜90% | 約40〜55% |
| 交換費用(工事費込み) | 13万円〜30万円程度 | 8万円〜15万円程度 |
| 天板の掃除 | 平らでふき取りやすい | 五徳やバーナー周りの手入れが必要 |
| 使える調理器具 | IH対応の鍋のみ | ほぼすべての鍋が使える |
| 鍋を振る・炙る調理 | 不向き | 得意 |
| キッチンの温度 | 上がりにくい | 上がりやすい |
| 停電時 | 使えない | 乾電池式なら使える機種が多い |
こうして見ると、IHは手入れと安全性、ガスコンロは調理の自由度に強みがあるとわかります。どっちが正解かではなく、どの項目を優先するかという話になるのです。
IHが向いている方/ガスコンロが向いている方
比較表をふまえて、選び方の目安を整理します。
<IHが向いている方>
掃除の手間をできるだけ減らしたい方、小さなお子さまや高齢のご家族がいて火の不安をなくしたい方、夏場のキッチンの暑さがつらい方に向いています。オール電化をすでに導入している、または検討中のご家庭も候補になります。
<ガスコンロが向いている方>
中華鍋を振る、魚を直火で炙る、土鍋やごく小さな鍋も使いたいといった調理をされる方に向いています。停電時にも調理手段を残しておきたい方、手持ちの調理器具をそのまま使い続けたい方にも適しています。
どちらにも当てはまる場合は、次章以降の費用と光熱費で比べてみてください。

判断に迷ったら、この1週間で作った料理を思い出してみてください。鍋を振った回数がゼロなら、IHにしても不便を感じにくい傾向があります。逆に週に何度も炒め物をされるなら、ガスコンロの使い勝手が生きてきます。
IHとガスコンロ、光熱費はどっちが安い?熱効率と料金単価で考える

光熱費の話は「IHのほうが安い」と単純化されがちですが、実際には2つの要素の掛け算で決まります。熱効率と、電気・ガスそれぞれの料金単価です。順に見ていきましょう。
熱効率はIHが約90%、ガスコンロは約40〜55%
熱効率とは、投入したエネルギーのうち、どれだけが鍋に伝わるかを示す割合です。IHクッキングヒーターは鍋そのものを発熱させる仕組みのため、熱効率は約86〜90%に達します。
一方のガスコンロは、炎の熱が鍋の周囲へ逃げるぶん、熱効率は約40〜55%にとどまります。同じ量のお湯を沸かすなら、IHのほうが投入エネルギーは少なくて済むという理屈です。
ただし、これはあくまでエネルギー量の話であり、支払う金額の話ではありません。ここが誤解されやすいポイントになります。
静岡県はLPガスと都市ガスが混在|IHとガスコンロの損得は単価で変わる
エネルギー量が少なくても、単価が高ければ支払額は増えます。逆もまた同じです。
静岡県内は、静岡ガスやサーラエナジーなどの都市ガス供給エリアと、LPガス(プロパンガス)のエリアが混在しています。一般にLPガスは都市ガスより単価が高い傾向にあるため、LPガスのご家庭ではIHに替えることで光熱費が下がる可能性があります。都市ガスのご家庭では、その差が小さくなることも珍しくありません。
公的機関の試算例でも、10Lの水を沸かす際のエネルギーコストはガスコンロが約38円、IHが約32円と、想像より差が小さい結果が示されています。コンロは家庭のエネルギー消費のなかで占める割合がそもそも大きくないため、光熱費だけで決めるとかえって後悔しやすい、というのが実務者としての実感です。
<比較のときに確認したいこと>
・ご自宅が都市ガスかLPガスか
・現在のガス料金の単価(検針票で確認できます)
・電気の契約プランと、深夜電力の有無
まずは検針票を手元に用意して、実際の単価から試算してみることをおすすめします。
オール電化とガス併用|IHとガスコンロで変わる契約の考え方
IHを選ぶと、給湯もエコキュートにしてオール電化へ、という流れになるご家庭もあります。この場合、ガスの基本料金はなくなりますが、電気の契約容量を上げる必要が出てくることも少なくありません。
反対に、給湯器や浴室乾燥がガスのままであれば、コンロだけIHにしてもガスの基本料金は残ります。この点を見落とすと、「思ったより安くならなかった」となりがちです。
コンロ単体で考えるのではなく、給湯を含めた住まい全体のエネルギーの使い方で判断するほうが、結果的に無駄が出にくくなります。
参考:全国地球温暖化防止活動推進センター 夏の省エネガイドブック【公式】
https://nccca.or.jp/
IHとガスコンロの交換費用はどっちが高い?本体価格と工事費の目安

初期費用は、選ぶ機器そのものより「今どちらを使っているか」で大きく変わります。同じ種類への交換なのか、種類をまたぐ交換なのかがポイントです。
ビルトインガスコンロの交換費用|工事費込みで8万円〜15万円程度
ガスコンロからガスコンロへの交換は、工事の内容がシンプルなため費用を抑えやすいパターンです。工事費込みの総額は8万円〜15万円程度が中心帯になります。
<ベーシックグレード:6万円〜10万円程度>
基本的な安全機能と操作性を備えたモデルです。ガラストップではなくホーロー天板の機種も含まれます。
<ミドルグレード:11万円〜13万円程度>
ガラストップ天板、自動調理機能、掃除しやすい形状などが加わります。もっとも選ばれている価格帯です。
<ハイグレード:17万円〜24万円程度>
グリルの性能が上がり、スマートフォン連携やダッチオーブン対応などが付きます。
標準工事費は2万円台が目安で、既存機器の撤去・処分費まで含まれているのが一般的です。
ビルトインIHの交換費用|200V電源工事が必要なら13万円〜30万円程度
IHは本体価格の幅が広く、4万円台から20万円超まで選択肢があります。既存のIHからの入れ替えであれば、基本工事費1万円〜2万円を加えて10万円〜25万円程度が目安です。
問題はガスコンロからIHへ切り替える場合で、200Vの専用回路がキッチンにないことがほとんどです。この電源工事に3万円〜7万円程度、さらにガスの閉栓・ガス栓の撤去に1万円前後がかかります。分電盤に空き回路がない、配線ルートが長いといった条件が重なると、さらに上振れします。
総額としては13万円〜30万円程度をみておくと、大きく外れることは少ないでしょう。
費用面で見落としやすい2つのポイント
1つ目は、IHにすると手持ちの鍋やフライパンが使えなくなる場合があることです。土鍋、アルミ・銅の鍋、底が丸い中華鍋などは基本的に使えません。買い替え費用として数万円を見込んでおくと安心です。
2つ目は、マンションの電気容量です。建物全体の契約や分電盤の仕様によっては、200Vの回路を増設できないケースがあります。管理規約の確認と、現地での分電盤チェックは早めに済ませておきましょう。

見積りを取るときは、本体価格・標準工事費・電源工事費・既存機器の処分費を分けて出してもらってください。「工事一式」でまとまっていると、どっちが割安なのかを比べられなくなります。
安全性・掃除・調理性能でIHとガスコンロを比較

費用の次に気になるのが、日々の使い勝手ではないでしょうか。ここでは判断材料になりやすい3つの視点で見ていきます。
安全性|ガスコンロも全口に安全装置。違いは「火が出るかどうか」
IHは炎が出ないため、袖口への引火や立ち消えの心配がありません。この点は確かにIHの大きな強みです。
一方で、ガスコンロも2008年10月以降に製造された家庭用機種は、全口に調理油過熱防止装置と立ち消え安全装置の搭載が義務づけられています。消し忘れ消火機能も標準ですので、10年以上前の機種と比べれば安全性は大きく向上しています。
なお、IHも天板は加熱後しばらく高温のままです。「IHだからやけどしない」わけではない点は、小さなお子さまがいるご家庭では押さえておきたいところになります。
掃除のしやすさはIHが有利。ガスコンロも五徳の進化で差は縮小
天板がフラットなIHは、調理後にさっとふき取れる手軽さが魅力です。五徳やバーナーキャップを外して洗う手間がないぶん、日々の負担は確実に軽くなります。
ただ、近年のガスコンロはガラストップ天板が主流になり、五徳も食洗機で洗える形状のものが増えました。かつてほど大きな差ではなくなっている、というのが実際に施工している立場からの実感です。
掃除のしやすさを最優先されるならIH、という判断で問題ありませんが、ガスコンロを候補から外す理由が掃除だけであれば、一度ショールームで最新機種を見てみてください。
調理性能|鍋を振る・炙る料理はガスコンロ、火加減の再現性はIH
ガスコンロは炎で加熱するため、鍋を持ち上げても加熱が続きます。中華鍋を振る、網で魚や海苔を炙るといった調理はガスコンロならではです。鍋のサイズや形も選びません。
IHは鍋底が接していないと加熱されないため、振る調理には向きません。その代わり、設定した火力を正確に保てるので、揚げ物の温度管理や煮込みの弱火キープは得意分野です。湯沸かしの速さもIHに分があります。
つまり「感覚で調理する方はガスコンロ、数値で再現したい方はIH」という整理ができます。
停電・災害時はIHとガスコンロのどっちが強い?静岡県で考えたい備え

静岡県にお住まいであれば、災害時にどうなるかも判断材料に入れておきたいところです。ここは意外と誤解が多い部分になります。
停電するとIHは使えない。ガスコンロは乾電池式なら使える
IHは電気で動くため、停電すると一切使えません。これは避けようのない特性です。
対してビルトインガスコンロは、点火に乾電池を使う機種が主流ですので、停電中でもガスさえ供給されていれば調理できます。ただし、換気扇も止まっている状態になりますので、窓を開けるなど換気には十分な注意が必要です。
なお、ガス機器でも給湯器や浴室乾燥機は100Vの電源を使うため、停電時には使えません。「ガスなら全部使える」わけではない点は誤解しやすいので、覚えておいてください。
南海トラフ地震への備えとしてIHとガスコンロをどう考えるか
大きな地震では、ガスも電気も一時的に止まります。復旧の早さは被害状況によって変わるため、どちらが有利と断言はできません。
現実的な備えとしては、IHを選ぶ場合でもカセットコンロとボンベを備蓄しておく、ガスコンロを選ぶ場合でも停電時の照明を確保しておく、といった二重の準備が有効です。設備の選択だけで災害対策が完結するわけではない、と考えておくほうが安全でしょう。
キッチンの入れ替えを機に、耐震面での不安があれば併せてご相談ください。鈴与ホームパルでは全店に耐震技術者を配置しています。
▶︎鈴与ホームパルのキッチンリフォーム施工事例はこちら

IHとガスコンロで後悔しないための選び方と依頼先のポイント

最後に、判断を誤らないための進め方をお伝えします。
ショールームで実機に触れてから決める
カタログのスペックだけで決めると、思っていた操作感と違ったという声が出やすくなります。IHの火力の体感、ガスコンロの五徳の高さ、天板の質感といった部分は、実際に触れてみないとわかりません。
多くのメーカーが体験調理のできるショールームを用意していますので、候補を2つか3つに絞ってから足を運ぶと効率よく比較できます。鈴与ホームパルでも東静岡や藤枝でご相談を承っており、実機を見ながらのプランづくりが可能です。
IHとガスコンロの両方を扱う会社に相談する
ガス機器だけを扱う会社、電気工事だけを請け負う会社では、どうしても提案が自社の得意分野に寄ります。中立に比べるには、両方を扱っている会社に相談するのが確実です。
鈴与ホームパルは、鈴与グループでガス事業を手がける鈴与商事のリフォームブランドです。ガス配管も200Vの電源工事も自社の体制で対応できますので、ご家庭の条件を見たうえで、どっちが合うかを率直にお伝えできます。累計20,000件以上の施工実績と、最長2年の無料定期点検で、設置後も安心してお使いいただけます。
参考:日本LPガス協会 Siセンサーコンロ【公式】
https://www.j-lpgas.gr.jp/kiki/home/si.html

コンロの交換だけをお考えでも、レンジフードや食洗機の状態を一度見ておくことをおすすめします。同時期に設置された機器は寿命も近く、後から別々に工事をすると出張費が二重にかかってしまいます。
▶︎鈴与ホームパルが選ばれる理由についてはこちら

まとめ:IHとガスコンロにどっちが正解はない。暮らし方に合う一台を選ぼう
今回は、IHとガスコンロはどっちを選ぶべきかについて解説しました。熱効率ではIHが優位ですが、料金単価によって光熱費の差は縮まります。交換費用はガスコンロが8万円〜15万円程度、IHは200V工事を含めて13万円〜30万円程度が目安です。掃除のしやすさと火を使わない安心感を取るならIH、調理の自由度と停電時の安心を取るならガスコンロ、という整理になります。
ただ、ご自宅の分電盤に空きがあるか、ガスの単価がいくらか、キッチンの間口に何が入るかといった条件は、現地を見なければわかりません。同じご家族でも、住まいの条件が変われば最適な答えは変わります。
鈴与商事のリフォームブランドである「鈴与ホームパル」は、静岡県西部(浜松市・掛川市)、中部(静岡市・藤枝市)、東部(沼津市)エリアにおいて、コンロの入れ替えやガス機器のご提案から、キッチンなど水回り4点セットのリフォームまで総合的にサポートしています。
住まいのエネルギーとリフォームのプロとして、暮らし全体を見据えた最適なプランを親身にご提案いたします。「うちはIHとガスコンロのどっちが合うのか知りたい」といったご相談は、ぜひお気軽にお寄せください。
|
【この記事の監修者】 |

