COLUMNリフォーム豆知識
玄関・サッシ 2025.05.09

窓の暑さ対策7選!最も効果のある夏の暑さ対策・効果を高める方法を紹介

窓の暑さ対策7選!最も効果のある夏の暑さ対策・効果を高める方法を紹介

夏になると、「エアコンの効きが悪い」「部屋がいつまでも暑い」と感じたことはありませんか?その原因、実は“窓”かもしれません。

実際、冷房使用時に室内へ侵入する熱のうち、約7割以上が窓などの開口部からといわれており、窓の暑さ対策を行うことで室温の上昇を抑え、冷房効率を大きく改善できる可能性があります。

本記事では、窓からの熱を防ぐための対策を、室内側と室外側の両面からご紹介します。お住まいやライフスタイルに合った窓の暑さ対策を見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてください。

夏の暑さ対策には窓の遮熱が効果的

窓の遮熱性を高めることで、夏の暑さをやわらげることが可能です。

一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会の調査によると、夏の冷房使用時に外から室内へ入ってくる熱の約73%は、窓などの開口部からとされています。

つまり、窓の遮熱効果を高めることで外からの熱の侵入を大幅に抑え、室内の温度上昇を抑えられるということです。

鈴与ホームパル

遮熱とは、日射や機器などの熱が部屋に入るのを防ぐことを意味します。

窓の暑さ対策の方法

窓から入り込む熱を防ぐことで、室内の温度上昇を抑え、冷房効率も高められます。ここでは、窓の暑さ対策として、「室内側(内側)」と「室外側(外側)」の両方からのアプローチを見ていきましょう。

内側から暑さをカット(室内の対策)

室内側から行える窓の暑さ対策には、いくつかの選択肢があります。まずは、室内側からできる暑さ対策をご紹介します。

遮熱カーテンを活用する

室内から手軽にできる暑さ対策の一つが、遮熱カーテンの使用です。

遮熱カーテンは特殊な素材や構造によって日射熱を遮り、室内の温度上昇を防ぎます。特に、窓から直射日光が差し込む部屋で使用すると効果を実感しやすいでしょう。

現在のカーテンを遮熱タイプに交換するだけで対応できるため、手軽に導入できる暑さ対策といえます。

窓ガラスに遮熱フィルムを貼り付ける

窓ガラスに遮熱フィルムを貼ることで、外からの熱を軽減できます。

遮熱フィルムは太陽光を反射または吸収することで、室内の温度上昇を抑えてくれます。ただし、遮熱フィルムはあくまで太陽光をカットするものであり、外気の熱を防ぐわけではない点には注意が必要です。

遮熱フィルムには透明タイプやミラータイプなど種類があるため、窓のデザインや目的に応じて選ぶと良いでしょう。

遮熱性の高い窓ガラスに変える

根本的な暑さ対策として、窓ガラス自体を遮熱性の高いものに交換する方法があります。

特におすすめなのが、「Low-E複層ガラス」です。これは、Low-E膜という特殊な金属膜をコーティングした複層ガラス(2枚以上のガラスを組み合わせたガラス)のことで、優れた遮熱性能を誇ります。費用はかかりますが、一度交換すれば長く効果が続く点がメリットです。

ただし、窓ガラスのみの交換の場合は、既存のサッシをそのまま使用することから、サッシの断熱性向上までは期待できません。

また、既存のサッシが1枚窓用の場合、複層ガラスを設置するための部品である「アタッチメント」が必要となり、その部分に結露が発生しやすくなる可能性があります。そのため、窓ガラスとサッシを一緒に交換することも検討すると良いでしょう。

内窓(二重窓)を設置する

内窓(二重窓)とは、今ある窓の内側に新たな窓を取り付ける方法です。二重構造にすることで断熱・遮熱効果が高まり、暑さ対策としても有効です。

既存の窓を残したまま設置できるため、比較的簡単なリフォームといえます。ただし、窓が二重になることで開閉の手間が増える点は考慮した方が良いでしょう。

鈴与ホームパル

鈴与ホームパルでもっとも多い窓リフォームの方法が、内窓(二重窓)の設置です。
既存の窓を活かしたまま設置できる手軽さに加え、サッシの色を変えることで新しい部屋の印象を作り出すことができます。

外側から暑さをカット(室外の対策)

窓の外側からの暑さ対策にも、さまざまな方法があります。ここでは、室外からできる暑さ対策をご紹介します。

すだれを設置する

古くから活用されている「すだれ」は、直射日光を和らげて室温の上昇を抑える効果があります。

取り付け・取り外しが簡単で価格も手ごろなため、夏だけ使いたいという方にもおすすめです。天然素材のタイプを選ぶことで、見た目にも涼しげで和の雰囲気を楽しめるのも魅力です。

ただし、軽量なすだれは風で飛ばされやすいため、しっかりと固定する工夫が必要です。

サンシェードを取り付ける

サンシェードは窓の外側に取り付ける日よけで、直射日光を遮ることで室内の温度上昇を抑える効果があります。

網目が大きめの布製のタイプであれば、完全に光を遮るわけではなく、やさしい木漏れ日のような自然な明るさを保ちつつ、暑さを軽減できます。

地面に重石を置いて固定するタイプや、ベランダの手すりに固定するタイプなど、設置方法もさまざま。デザイン性の高い製品も多く、住宅の外観に調和するスタイルを選ぶことで、おしゃれな雰囲気も演出できるでしょう。

グリーンカーテンを活用する

グリーンカーテンとは、ゴーヤやアサガオなどのつる植物を育て、窓の外側に日陰を作るものです。植物の葉が日差しを遮り、蒸散作用によって周囲の温度を下げる効果があります。エコな暑さ対策でありながら家庭菜園としても楽しめます。

ただし、植物の生長には時間と手間がかかるため、早めの準備が必要です。また、害虫対策も行う必要があります。

庇(ひさし)を取り付ける

窓の上部に庇(ひさし)を設置することで、夏の高い角度から差し込む日差しを効果的に遮ることができます。これにより室内の温度上昇を抑え、冷房効率の向上にもつながります。

庇にはさまざまな素材やデザインがあり、家の外観や機能性に合わせて選ぶことが可能です。

ただし、冬場は太陽の位置が低くなるため、庇のサイズや角度によっては日差しが入りにくくなる場合も。設計時には季節ごとの日射角度も考慮することが重要です。

窓の暑さ対策のなかで効果的なのはどれ?

室外からの対策で直射日光を遮ることは、暑さを軽減する上で有効ですが、それだけでは完全に熱の侵入を防ぐことはできません。より確実に室温の上昇を抑えるためには、窓そのものの性能や窓全体を見直すことも重要です。

ここでは、窓の暑さ対策の中でも特に効果の高い方法をご紹介します。

効果が高いのは窓リフォーム

本格的に窓の暑さ対策を検討しているなら、リフォームや窓の専門業者に依頼することをおすすめします。

自分でできる暑さ対策やDIYでは十分な断熱性能を得るのが難しく、結果として暑さや寒さ対策が不十分になる可能性もあります。一方で窓リフォームなら、費用はかかりますが、その分、確かな効果を実感しやすくなります

ただし、住まいの環境や立地条件によっては、リフォームしても体感として断熱効果を感じにくいケースもある点には注意が必要です。

鈴与ホームパル

鈴与ホームパルでは、窓リフォームのメリット・デメリットをしっかりとご説明し、ご予算に応じた最適な提案をさせていただきます。お気軽にご相談ください。

窓の断熱リフォームの種類と費用目安!断熱のポイントも解説>>

より効果を高めるなら窓まわり全体を意識

窓自体のリフォームも重要ですが、暑さ対策の効果を最大限に高めるためには、窓周辺全体の「遮熱」と「断熱」の両方を意識することが大切です。

「遮熱」とは、外からの熱エネルギーが室内に入るのを防ぐことで、「断熱」は室内の冷暖房によって快適に保たれた温度が外に逃げないようにすることを意味します。

具体的には、窓ガラスに工夫を取り入れる方法があります。例えば、「Low-E複層ガラス」には、Low-E金属膜を室内側に貼るタイプと室外側に貼るタイプの2種類があり、それぞれ断熱性・遮熱性に特化しています。

また、ガラスだけでなく、サッシの素材も暑さ対策の効果に大きく影響します。夏の猛暑日には日差しだけでなく、気温そのものの熱エネルギーによって室温が上昇しますが、これは熱伝導率が高いアルミサッシが外気の熱を室内へ伝えてしまうためです。

そこで注目されているのが、熱の伝わりにくい素材を使ったサッシです。特に樹脂製のサッシは、アルミ製に比べて約1,000分の1の熱伝導率といわれており、外気の影響を受けにくくなります。

地域の気候や住宅環境に合わせて、窓回り全体の断熱性能を高めることで、冷暖房効率も上がり、一年を通して快適な室内環境を保てるようになります。

窓の暑さ対策|効果とコストでお悩みなら

窓の暑さ対策をしたいものの、費用面で悩んでいる方は、補助金制度の活用も検討すると良いでしょう。国や地方自治体では、住宅の省エネリフォームに対して補助金を提供しており、窓のリフォームもその対象となることがあります。

例えば、「先進的窓リノベ2025事業」という、窓のリフォーム工事を対象にした国の補助金制度があり、要件を満たすことで、最大200万円の補助を受けられます

その他にも、自治体が独自で実施している補助金制度もあるため、事前に自治体のホームページで確認することや、リフォーム会社に相談することがおすすめです。

鈴与ホームパル

鈴与ホームパルでは、窓リフォームを検討しているお客様に対して、補助金活用のサポートを行っています。リフォームアドバイザーが、適用できる補助金制度をご案内し、手続きのサポートをするため、安心してリフォームを進めることができます。

【2025年版】窓のリフォームに活用できる補助金制度>>

まとめ

窓の暑さ対策には、遮熱カーテンやフィルム、すだれやサンシェードといった手軽に取り入れられる方法から、複層ガラスや内窓の設置など本格的なリフォームまで、さまざまな選択肢があります。

特に効果が高いのは、遮熱性と断熱性を兼ね備えた窓リフォームです。暑さ対策をさらに強化するためには、窓まわり全体の「遮熱」と「断熱」に注目し、ガラスやサッシにもこだわることが重要です。

なお、窓のリフォーム費用を抑えたい場合は、国や自治体の補助金制度を活用する方法もおすすめです。

鈴与ホームパルでは、お客様のご要望やご予算に合わせた最適な窓のリフォームプランをご提案します。補助金活用のサポートも行っておりますので、窓の暑さ対策でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

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