COLUMNリフォーム豆知識
玄関・サッシ 2025.05.02

窓の断熱性を高める5つのDIYと注意点を紹介

窓の断熱性を高める5つのDIYと注意点を紹介

「窓からの冷気が気になる」「夏場に室内が暑くなりやすい」など、住まいの断熱性にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

住宅の開口部である窓は、外気の影響を受けやすく、熱の出入りが大きい部分の一つです。

そのため、適切な断熱対策を行うことで、室内の快適性や冷暖房効率を高めることができます。

本記事では、手軽にDIYできる窓の断熱方法と、DIYを行う際の注意点、プロによる断熱リフォームとの違いについて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

窓の断熱DIY5つ

窓の断熱対策は、DIYで手軽に実践することが可能です。

ここでは、「簡単にできる方法から試してみたい」「断熱対策はしたいけれど、コストは抑えたい」といった方に向けて、簡単に始められる5つのDIYの方法をご紹介します。

気泡緩衝材を貼る

もっとも手軽な窓の断熱対策の一つが、気泡緩衝材(※通称:プチプチ)を貼る方法です。

気泡緩衝材は本来、荷物を梱包する際に衝撃を和らげるための資材ですが、内部の気泡が空気の層となり、熱の伝わりを抑える働きがあります。

窓に貼る際は、一般的な包装用プチプチをテープや両面テープで貼り付ける方法のほか、貼るだけで簡単に固定できる糊付きタイプの専用商品もあります。

(※)「プチプチ」という名称は、川上産業株式会社の商標登録であり、正式名称は「気泡緩衝材」と呼ばれます。

断熱フィルムや断熱テープを貼る

窓に貼る断熱フィルムも、手軽にできるDIY方法の一つです。

あらかじめ糊(のり)がついているタイプが多く、水でガラス面を濡らし、フィルムを貼ってから余分な部分をカットすれば完成です。

透明度の高いタイプであれば外の景色を遮らず、すりガラス風のタイプや柄入りのものは目隠しやインテリアのアクセントとしても活用できます。

また、サッシからの熱の出入りを防ぐために、断熱テープを窓枠に貼るとより効果的です。

プラダンを活用する

プラスチックダンボール(プラダン)を活用したDIYも、コストを抑えながらできる断熱方法。

活用方法として、以下のような設置の仕方があります。

・窓ガラスの大きさにカットして両面テープで直接貼りつける
・窓枠ぴったりのサイズにカットしてはめ込む
・簡易的な窓レールを取り付けてスライド式にする

プラダンは白濁した色のものが一般的ですが、光を取り入れたい場合は透明タイプを選ぶと良いでしょう。

内窓キットを使用する

内窓キットを使用することで、DIYでも既存の窓の内側にもう一枚の窓を取り付けることが可能です。

キットにはレールや窓枠、プラスチック製のパネルなど必要な部材が含まれており、窓のサイズに合わせてカット・組み立てを行い設置します。

ただし、取り付けできない窓のタイプもあるため、事前に取り付け可能か確認しておきましょう。

内窓キットでは材料を一から揃える必要がないため、手間をかけずに断熱効果を高めたい人におすすめです。

すき間テープを貼る

窓まわりにできる小さなすき間から、冷気や熱気が出入りしてしまうことがあります。その対策として、すき間テープを貼る方法があります。

窓枠やサッシに貼ることで、すき間を埋めて気密性を向上させ、室内の温度を安定させる効果が期待できます。

窓の断熱はDIYよりも「プロによるリフォームがおすすめ」です

DIYで手軽にできる窓の断熱対策は魅力的ですが、「効果を実感しにくい」「使い勝手が悪くなる」など、意外な落とし穴もあります。

確実に快適な住環境を手に入れたいなら、やはり専門業者によるリフォームが安心です。

ここでは、DIYよりもプロによるリフォームをおすすめする理由をご紹介します。

DIYによる窓の断熱は「期待した効果を得られない」かも

DIYで窓の断熱を行っても、期待通りの効果が得られないことがあります。

手軽で低コストな気泡緩衝材や断熱フィルム、プラダンなどのDIY資材は、一定の断熱効果が見込めますが、その効果には限界があります。

特に、DIYでは仕上がりのクオリティに差が出やすく、隙間ができることで熱の出入りが防ぎきれないケースも少なくありません。

例えば、内窓キットを使用する場合、窓枠の寸法を正確に測ってカットする必要がありますが、少しでもズレがあると隙間が生じ、断熱性が下がってしまいます。

実際、窓は住宅の中でも熱の出入りがもっとも多い部分(※)であり、確実な断熱効果を求めるなら、プロによる施工が効果的です。

断熱性だけでなく、防犯・防音といった機能面でも優れた仕上がりが期待できます。

※出典:省エネルギー建材普及促進センター | 【Q&A】開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?

鈴与ホームパル

窓の断熱というと「冷気をシャットアウトする」というイメージがありますが、窓の断熱は夏の暑さを和らげる効果もあります。

DIYによる窓の断熱は「窓の開閉に問題が生じる」ことも

DIYで資材を貼り付けた際、窓の開閉に支障が出ることがあります。

例えば引き違い窓の場合、気泡緩衝材やすき間テープが干渉し、スムーズに開け閉めできなくなる可能性もあります。

特に窓を頻繁に開け閉めする家庭では、このような不便さがストレスにつながることもあるでしょう。

生活の利便性を犠牲にすることがないように、設置方法や資材の選択には十分な配慮が必要です。

鈴与ホームパル

特に窓を頻繁に開け閉めするご家庭では、快適さと利便性の両方を取るならプロによるリフォームがおすすめです。

DIYによる窓の断熱は「部屋の見た目が損なわれる」かも

コスト重視で選ばれるDIY資材ですが、見た目にこだわる方には不向きな場合もあります。

具体的には、気泡緩衝材は一般的に梱包用資材のイメージが強いため、部屋のインテリアには馴染みにくく、空間の印象を損ねてしまうことがあります。

また、自分で設置すると仕上がりにムラができやすく、雑な印象になることも考えられます。

インテリアの美しさや統一感を大切にしたい方には、プロの丁寧な施工が適しています。

DIYによる窓の断熱は「掃除が面倒」になりがち

気泡緩衝材やプラダンなどのDIY資材は、断熱性の向上には役立ちますが、掃除や手入れが面倒になることが懸念されます。

特に冬場は結露によるカビの発生リスクが高いため、定期的な取り外しや掃除が必要です。

また、テープで固定した資材を外す際に粘着跡が残ってしまうこともあり、かえって掃除の手間が増える場合もあります。

長期的なメンテナンス性を考えるなら、プロのリフォームでの対策が効率的です。

費用面でDIYによる窓断熱を検討しているなら

「できるだけ費用を抑えて窓の断熱をしたい」と考えている方にとって、DIYは魅力的な選択肢に思えるかもしれませんが、実は窓の断熱リフォームには補助金制度が適用される場合があり、プロによる施工も経済的に行える可能性があります。

例えば、窓のリフォーム工事を対象にした「先進的窓リノベ2025事業」という国の補助金制度では、条件を満たすことで最大200万円の補助を受けられます。

その他にも、各自治体が独自に行っている補助金制度もあるため、お住まいの地域の公式サイトを確認することや、リフォーム会社に相談してみると良いでしょう。

鈴与ホームパル

鈴与ホームパルでは、リフォームアドバイザーが補助金の活用についても丁寧にサポートいたします。お気軽にご相談ください。

【2025年版】窓のリフォームに活用できる補助金制度>>

まとめ

手軽に窓の断熱性を高めたい場合には、DIYで行える方法がいくつかあります。

気泡緩衝材や断熱フィルム、内窓キットなどを活用することで、手軽に窓の断熱対策ができます。

ただし、使用する資材や仕上がり具合によっては期待通りの効果が得られないこともあり、窓の開閉に支障が出たり、見た目や掃除のしやすさに影響したりする可能性もあります。

「しっかり断熱して快適な住環境をつくりたい」という方には、やはりプロによる窓リフォームが安心です。

補助金制度を活用することで、費用の負担を抑えることも可能です。

鈴与ホームパルでは、窓の断熱に関する豊富な施工実績と知識をもとに、お客様の住まいやご要望に最適なリフォームプランをご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。

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