雨戸の交換方法と費用目安|施工タイミングについて解説
雨戸は、台風や強風から窓を守り、防犯性を高める重要な役割を果たします。しかし、どれぐらいのタイミングで交換すべきかわからない人も多いのではないでしょうか。
雨戸の交換のタイミングは10~15年が目安ですが、劣化が進むとそれよりも早く交換が必要になることがあります。この記事では、雨戸の交換タイミングや費用の目安、施工方法について紹介します。
また、交換を費用を抑えるポイントやリフォーム業者の選び方についても解説していますので、雨戸の交換を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
◎雨戸の交換タイミングは10~15年
◎雨戸の交換費用はサッシまで交換するか雨戸のみの交換かで異なる。
◎雨戸の交換をお得にするためには、相見積もりのほか、外壁塗装と一緒に依頼するのもおすすめ
雨戸を交換するタイミングはいつ?
雨戸の耐用年数は10~15年が一般的です。しかし、戸車の状態が良ければ引き続き使用可能な場合もあるため、あくまでも交換の目安として参考にしてみてください。
一方、使用に支障が出たり、老朽化が目立ってきたりするのであれば、耐用年数に関係なく交換が必要です。ここでは、具体的にどのような症状が見られたら交換を検討すべきなのかを解説します。
使用するのに支障が出てきた
雨戸の開閉がスムーズでない場合や異音がするのであれば、雨戸の交換時期であることが考えられます。ホコリやゴミを取り除くだけで解決する場合もありますが、それでも直らない場合は、ゆがみや劣化が原因であるケースが疑われます。
また、雨戸の開閉をスムーズにするための車輪である戸車が破損しているケースも使用に支障が出ているサインの一つです。その場合は、雨戸全体を交換しなくても、戸車の修理や交換だけで済むこともあります。
さらに、古い雨戸の中には断熱性が低く、動作が重いものも多いため、使用頻度が減ってしまっていることも珍しくありません。こうした場合は、雨戸ごと交換することで以前よりも軽量化され、断熱性能も向上するので、使い勝手が大きく改善されるでしょう。
見た目が変化してきた
以下のような症状が見られる場合は、雨戸の交換や塗装を検討しましょう。
・塗装がはがれている
・変色している
・サビが発生している
塗装のはがれは、単なる見た目の問題だけではなく、隙間から水が入り腐食やサビの発生につながる可能性があります。使用年数が浅ければ塗装だけで済む場合もありますが、そのまま放置すると劣化が進んで交換が必要になるケースも珍しくありません。
大がかりな交換を避けるには、定期的に雨戸の状態をチェックして早めの対応を心がけましょう。
鈴与ホームパルにご相談くださる人の多くは、現状の雨戸よりも使い勝手を良くしたいという理由から交換を検討しています。
雨戸リフォームの費用目安
雨戸の交換は基本的にはサッシを残して雨戸のみを交換します。ただし、雨戸だけでなくサッシも老朽化している場合は、サッシごと交換しなければならないケースもあります。以下で、それぞれの費用の目安について見ていきましょう。
雨戸のみ交換
雨戸一筋(あまどひとすじ)を撤去し、同じ引き戸タイプに交換する場合の費用は、5万円~13万円程度が目安です。
雨戸一筋とは、雨戸の枠・扉・収納(戸袋)部分全体を指します。工事を行う際は、サッシはそのままで雨戸のみ交換する方法が基本となります。
例えば古くからある家で木製の雨戸を使用しており、腐ってきたり動きが悪くなってきたりした場合は、軽量で丈夫なアルミ製の雨戸に交換する方法があげられます。
ほかにも、上下に開閉するシャッタータイプに交換することも可能です。その場合の費用は15万円~が相場となります。
サッシ+雨戸を交換
雨戸だけでなくサッシの老朽化も見られる場合は、雨戸一体型のサッシに交換する方法があげられます。相場の金額は18万円~30万円と幅広いですが、窓周辺の板金工事や外壁のサイディング工事が必要な場合はさらに高額となります。
雨戸の悩みに加えて、サッシの影響で「窓の開閉がしづらい」「すきま風が入る」といった症状がみられる場合は、サッシごと交換する方法がおすすめです。サッシごと交換することで、窓の断熱性の向上も期待できます。
雨戸が古くなっている場合は、サッシの老朽化も進んでいる可能性が高いです。サッシも併せて交換することで断熱性能が向上し、暑さ対策・寒さ対策にもつながります。
雨戸を交換する際に知っておきたいこと
雨戸を交換する際に知っておきたいこととして、以下の4つのポイントを紹介します。
・DIYではなくリフォーム業者へ依頼する
・外壁リフォームを考えているなら同時施工を検討する
・設置箇所によって雨戸のタイプを選び分ける
・リフォーム業者選びに迷う際は相見積もりをする
それぞれ見ていきましょう。
DIYではなくリフォーム業者へ依頼する
雨戸交換はリフォーム業者へ依頼することがおすすめです。特に2階以上の雨戸の場合は、危険が伴うためDIYでの交換は避けた方が良いでしょう。
雨戸の交換作業にはある程度の専門知識や技術が必要です。DIYが得意で対応できるなら製品の価格だけで済みますが、作業に慣れていないと既存の雨戸を撤去する際に周辺の外壁などを傷つけてしまう恐れもあります。
まずは自身で雨戸の状態を確認したうえで、リフォーム業者に見てもらいましょう。専門家の診断を受けることで、安全で適切な対応方法が判断できます。
外壁リフォームを考えているなら同時施工を検討する
2階の雨戸交換と外壁塗装のリフォームを考えているのであれば、時期を合わせて同時に施工すると足場代が1回で済むため、費用が抑えられます。また、外壁塗装と雨戸の交換は、いずれもリフォームを検討する時期が10年前後であるため、同じタイミングで施工を実施しやすいでしょう。
それぞれのリフォームを別の時期に行うと、その都度足場代が発生します。同時施工のメリットは費用面だけでなく、工期の短縮や住まいへの負担軽減にもつながります。
どちらかのリフォームを検討するタイミングがきたら、同時施工も検討することでトータルのリフォーム費用を抑えられるため、住宅メンテナンス計画を立てる際は、この点も考慮すると良いでしょう。
設置箇所によって雨戸のタイプを選び分ける
複数箇所の雨戸を交換する際は、設置箇所によって雨戸のタイプを選び分けることも視野に入れましょう。
シャッタータイプの雨戸は選ぶと引き戸に比べて利便性が高くなるものの、リフォーム費用が高額になります。そのため、各部屋の用途や使用頻度を考慮し、最適な雨戸タイプを検討するのがおすすめです。
具体的には、開閉頻度の高い箇所の雨戸はシャッタータイプを選び、使用頻度が少ない箇所は引き戸に交換すると、利便性を向上しつつ費用を抑えられます。
リフォーム業者選びに迷う際は相見積もりをする
満足度の高いリフォームを実現するには、相見積もりも活用しましょう。
相見積もりとは、複数の業者に見積を依頼し、その内容や対応を比較検討することです。同じ条件で2~3社に見積もりを取るのが一般的です。相見積もりを実施することで、リフォーム内容や金額が適正かどうか、依頼しやすい業者であるかを見極めやすくなります。
また、「雨戸を交換するべきか迷っている」「どのようなタイプに交換しようか相談したい」といった場合は、業者の提案内容も判断材料になります。ほかにもネットの口コミやレビューも、信頼できる業者なのか判断するのに役立つでしょう。
雨戸交換のまとめ
雨戸の耐用年数は10~15年が目安ですが、開閉の不具合や見た目の劣化など気になる症状が出てきたときも、交換を検討するべきタイミングです。
また、リフォームにかかる費用は、雨戸を交換する箇所や種類によって大きく変わります。雨戸の交換だけなら5万円~13万円程度、サッシごと交換する場合は18万円~30万円程度かかることを想定しておきましょう。
雨戸の交換費用を抑えるには、外壁塗装など他のリフォームとの同時施工や設置箇所によって雨戸のタイプを選び分けることもポイントです。その際は、専門家のアドバイスを受けながら実施することも検討してみてください。
鈴与ホームパルでは、住まいの環境や予算に合わせて最適なリフォームプランをご提案いたします。「雨戸が古くなってしまった」「交換時期がわからない」といった雨戸交換に関するご相談は、ぜひ鈴与ホームパルにお任せください。経験豊富なスタッフが、安全で快適な環境づくりをサポートいたします。
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