COLUMNリフォーム豆知識
玄関・サッシ 2022.07.14

玄関ドアリフォームで引き戸を新しく!特徴や注意点をチェックしよう

玄関ドアリフォームで引き戸を新しく!特徴や注意点をチェックしよう

玄関のドアをリフォームしたいと思ったとき、引き戸にしようか開き戸にしようか迷っている方はいませんか。前後に戸が動く開き戸に対し、引き戸は左右に戸が動くため、開閉時の体の移動が少なくて済むなどの特徴があります。

今回はそんな玄関ドアの引き戸に注目し、種類やメリット・デメリット、リフォームするときの注意点や費用について解説します

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引き戸のリフォーム事例も紹介しているので、参考にしてみてださいね!

引き戸の玄関ドアリフォームの種類と特徴

まずは引き戸の種類と特徴を知っておきましょう。引き戸の3つの種類と、開き戸と比べたときの引き戸のメリットとデメリットをご紹介します。

種類

引き違い扉2枚の戸を左右両方にスライドさせるタイプ
片開き扉1枚の戸を左右どちらかにスライドさせるタイプ
引き分け扉(両引込み扉)2枚の戸を真ん中から左右にスライドさせ、戸を壁側に引き込むタイプ

この中でも最も一般的なのが「引き違い扉」です。イメージとしては襖と同じで、左右どちらからも出入りが可能なタイプになります。

「方開き扉」は1枚の戸を一方方向にスライドさせて開けるタイプです。基本的に戸は1枚ですが、2枚3枚と連なっているものや、隣にガラスを組み合わせたものなどもあります。

「引き分け扉」は中央から左右にスライドさせ、左右の壁に戸を収めることができるタイプ。間口は3つの中で最も広くとりやすい分、戸を収めるスペースが必要です

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当社が行なう引き戸の玄関ドアリフォームでは、引き違い扉を選ばれる方が多いです。

特徴

玄関ドアに求める機能の中でも、開閉のしやすさ、防犯性、気密性などはとくにチェックしておきたいところですよね。ここでは、引き戸の機能面の特徴をメリット・デメリットに分けて見ていきます。

引き戸のメリット・開け閉めしやすい
・鍵のタイプによっては防犯性が高まる
引き戸のデメリット・開き戸より気密性が劣る
・戸を引き込むスペースが必要になる

メリット

引き戸の最大のメリットは、開け閉めのしやすさ。開き戸は入るときに一歩後ろに下がる動作が必要になりますが、引き戸は戸を横に動かして開けるため、その動作が入りません。

とくに荷物をたくさん持っているときや、車イスの方やご高齢の方が利用するときに「出入りが楽」と感じることが多いようです。また、玄関まわりの奥行きに余裕がないときも、引き戸であれば省スペースで設置できます

防犯性については、「開き戸のほうが高いのでは?」と感じている方もいるかもしれません。しかし実は、戸が2枚ある引き戸であれば、鍵は両サイドの2箇所に加え、戸が重なる真ん中にも設置できるため、防犯性が高まることがあるのです。

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ちなみに和のイメージが強い引き戸ですが、デザインは和モダン・洋モダンなどいろいろなタイプがありますよ!

デメリット

一方デメリットは、開き戸に比べて気密性が劣る点です。引き戸には戸を横に滑らすためのレールがついているため、そこに隙間が生まれやすくなります。

ただ、戸自体は断熱仕様になっているものが多いので、古い引き戸から新しい引き戸にすると断熱性は向上します

また、引き戸は開き戸より奥行きを必要としない代わりに、戸を引き込むためのスペースが必要です。開き戸から引き戸にリフォームすることはほとんどありませんが、その理由は戸を引き込むほど間口が広くないため。仮に間口を広げられても、リフォーム費用は高額になってしまいます。

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玄関ドアリフォームでは、「古い引き戸を新しい引き戸にする」「古い開き戸を新しい開き戸にする」といったケースが大半です。

玄関ドアリフォームで引き戸にするときに知っておきたい注意点

リフォームで新しい引き戸にする際に気をつけたいことは、使われている素材が変わることで、戸の開閉が重たく感じることがある点です。最近の玄関ドアは防犯性と断熱性が考慮されているため、ドア自体の重量が増える傾向にあります

古い引き戸と新しい引き戸の素材には、以下のような違いがあります。

古い引き戸木製、採光部分のガラスは1枚ガラス
新しい引き戸アルミ製、採光部分のガラスはペアガラス

また、もともとの引き戸が木製の格子戸などの場合、桟(さん)の部分の掃除が大変だったという声を聞くことがあります。桟の少ないデザインのものを選ぶなど、掃除のしやすさも考慮したいところです。

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「リクシル」や「YKK AP」などのショールームに行って、実物を見たり触れたりすると失敗が少ないですよ。

玄関ドアを引き戸にする場合にかかる費用

玄関ドアのリフォーム工事にどのくらいの費用がかかるか気になるところですよね。引き戸にする場合の費用相場を見ていきましょう。

引き戸のリフォームの内容費用相場
標準的な引き戸でのリフォーム40~55万円
機能性・デザイン性が高い引き戸リフォーム50~70万円
間口を変えるリフォーム100万円前後

標準的なグレードの引き戸に交換するときのリフォーム費用は50万円前後です。断熱性能が優れていたり凝ったデザインだったりする場合は、プラス10〜20万円程度かかります。

一方、間口を広げたり狭めたりするリフォームでは100万円を超えることも。標準仕様の引き戸に交換する場合と比べ、倍ぐらいの価格になることを押さえておきましょう。

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引き戸のリフォームは、開き戸のリフォームよりも少し高い傾向にあります。

玄関ドアのリフォーム費用については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

玄関ドアのリフォーム費用はどのくらい?ドアの選び方と事例も紹介!>>

引き戸の玄関ドアリフォームの事例

施工理由鍵を新しくしたい、古くなったドアを新しくして見た目を変えたい
施工内容木製の引き戸→断熱機能があるアルミ製の引き戸にリフォーム
費用70万円前後

ご高齢の女性が一人で住まわれている、築40年前後の木造住宅での事例です。網戸を後付けした関係で外から鍵をかけられず、内側で施錠して勝手口から出入りされている状態でした。

新しい引き戸は断熱機能のあるタイプで、木目調のシートを施した意匠性のあるものをセレクト。鍵は人気の電子錠ではなく、あえて馴染みのあるアナログキーにしました。

また、角から玄関が始まっている「入隅」の玄関でしたので、通常よりも施工に手間がかかりましたが、きれいにリフォームできたので大変喜んでいただきました。

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玄関は住まいの顔なので、新しくなると気持ちがいいですね!

引き戸の玄関ドアリフォームまとめ

昨今、新築の住宅では開き戸が採用されることが多くなりましたが、引き戸にも素晴らしい利点があることがお分かりいただけましたでしょうか。防犯性、断熱性、意匠性の高い引き戸にすることで、安心感と快適性を手に入れることができます。

鈴与ホームパルでは、利用される方の身体の状況などに合ったドアをご提案することを心がけています。住まいの印象を左右する玄関ドアを、素敵にリフォームしていきましょう。

この記事のポイント・引き戸は開け閉めしやすいが、開き戸よりは気密性が劣る
・引き戸を新しくする場合、防犯性・断熱性の観点から
 重量が重くなる傾向にある
・標準仕様の引き戸のリフォームは50万円前後が一つの目安に
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