洗面台の上(ミラーキャビネット)だけ交換できる?交換可否や注意点を解説

「洗面台の上だけ交換できないかな?」と考える方は意外と多くいらっしゃいます。例えば、鏡が割れてしまったり、ミラーキャビネットの扉が壊れたりしたとき、下の洗面ボウルや収納部分はそのまま使用し、「上部だけを交換すれば費用も抑えられそう」と考えるのは自然なことです。
実際に、洗面台は上だけの交換が可能なケースもありますが、製品の種類や設置状況によっては難しいこともあるため、事前に交換できる条件を確認しておくことが大切です。
本記事では、洗面台の上部分だけを交換できる条件や費用目安、依頼先を選ぶ際のポイントなど、交換前に知っておきたい情報を詳しく解説します。
洗面台は上部だけでも交換できる
洗面台は基本的に、洗面ボウルより上にあるミラーキャビネット部分だけを交換することが可能です。一般的な洗面台は、ミラーキャビネットと洗面ボウル部分が別々の構造になっているため、鏡やキャビネット部分のみを交換できるケースが多いです。
ただし、費用面では部分的な交換の方が割高になることもあるため注意しましょう。特に製品の型番が古く、交換用の部品がすでに生産終了となっている場合は、ミラーキャビネット全体や洗面台ごとの交換となるケースもあります。
以下のような症状が見られる場合は、上部だけでなく洗面台全体の交換も検討した方が良いでしょう。
・洗面ボウルのひび割れ
・水栓の水漏れ
・水が流れにくい
洗面台全体の耐用年数の目安は10~20年程度とされており、使用頻度や設置環境によっては、それより早く不具合が発生することもあります。
まずは現在の洗面台の構造や劣化状況を確認し、上部のみの交換が適しているかを見極めることが大切です。

ミラーキャビネットのみの交換は可能なケースも多いですが、製品の型番や仕様によっては交換部品の入手が難しいこともあります。実際にご相談いただく際には、洗面台のメーカー名や型番を事前にメモしておくと、スムーズにご案内できます。
洗面台のタイプによって上だけ交換できない場合もある
洗面台にはいくつかのタイプがあり、種類によってはミラーキャビネットだけの交換ができない場合もあります。主な洗面台のタイプは、以下の通りです。
種類 | 特徴 |
ユニットタイプ | ミラーキャビネットと洗面ボウルが一体化している |
システムタイプ | パーツ(鏡・洗面ボウル・水栓など)を組み合わせ、セミオーダーで作られている |
造作タイプ | 空間に合った完全オーダーメイドの洗面台 |



画像引用:サクア|TOTO株式会社 エスクアLS|TOTO株式会社 カスタムバニティ|LIXIL
ユニットタイプの洗面台は、鏡や洗面ボウルが一体型となっており、パーツごとの取り外しや交換ができない場合があります。このような場合は、上部だけでなく洗面台全体を交換する必要があります。
一方、システムタイプの洗面台は、鏡・洗面ボウル・収納などのパーツを個別に組み合わせて構成するため、ミラーキャビネットだけを交換できるケースが多いです。比較的新しい製品であれば、同じメーカーのパーツを使ってスムーズに交換できる可能性も高いでしょう。
造作タイプの場合、上部だけの交換が可能かどうかは、設計時の仕様や施工内容によって大きく異なります。場合によっては、交換可能な部位が限られていることや、同じようなデザインや寸法のパーツが手に入らないこともあるかもしれません。
このように、洗面台のタイプによって交換の可否や対応方法が異なるため、まずは現在の洗面台の構造と種類を確認することが重要です。
洗面台の上だけ交換する前に知っておきたいこと
洗面台の上部のみを交換する際には、費用や施工方法、依頼先の選び方など、事前に知っておくべきポイントがあります。
ここでは、洗面台の交換を検討する際の5つのポイントを見ていきましょう。
洗面台ごと交換するのと費用差はどのくらい?
洗面台のリフォーム費用は、交換する範囲によって大きく異なります。一般的な目安は。以下の通りです。
洗面台全体の交換 | 10万~25万円 |
ミラーキャビネットのみ交換 | 5万~13万円 |
鏡のみ交換 | 3万円~ |
部分交換の方が費用を抑えられそうに思えますが、製品の規格や設置条件によっては特殊な施工が必要になり、かえって割高になるケースもあります。特に古い洗面台の場合に、部品の互換性がなく、工事の手間が増えることが多いです。
費用を最小限に抑えたい場合は、全体交換との見積もりも含めて比較検討することが重要です。
DIYで交換できる?
洗面台のミラーキャビネットや鏡は、DIYで交換できないわけではないものの、専門的な知識や工具が必要な作業であるため、あまりおすすめできません。
DIYで洗面台のミラーキャビネットや鏡の交換を行う場合、以下のようなリスクがあります。
・既存の洗面台に合わないサイズ・仕様のパーツを購入してしまう
・ミラーキャビネットの搬入中に室内の壁や床を傷つけてしまう
・専用工具の準備に費用がかかる
・作業時にケガの恐れがある
特に壁への固定や電源接続を伴う作業では、安全面や仕上がりのクオリティにも影響が出る可能性があります。見た目は問題なくても、数年後に脱落・破損といった事故につながることもあるため注意が必要です。
安全かつ確実に仕上げるためには、専門業者への相談・依頼をおすすめします。

DIYに挑戦される方も増えていますが、洗面台まわりは電気配線や壁面の強度など専門的な要素も多く、安全性や耐久性を考えると、やはりプロに依頼するほうが安心です。費用面も含めて、お見積もりだけでもご相談いただけます。
ミラーキャビネットの鏡だけ交換できる?
ミラーキャビネットの鏡だけを交換できるかどうかは、洗面台の構造や鏡の取り付け方法によって異なります。
具体的には、次のような構造であれば、鏡扉だけを交換できる可能性が高いです。
・2面鏡・3面鏡など、鏡扉の裏が収納スペースになっている
・扉部分だけが固定されており、分離交換が可能な設計になっている
一方で、以下のようなケースでは、鏡のみの交換が難しくなります。
・鏡とキャビネット本体が接着されている構造
・古い製品で、交換用の鏡部品が流通していない
こうした点は外見だけでは判断が難しいため、まずは製品の型番を確認し、メーカーや施工業者に相談することが重要です。
洗面台の交換はどこに依頼したらいい?
洗面台の上部交換や全体交換は、以下のような業者に依頼できます。
・リフォーム会社
・家を建てた工務店・ハウスメーカー
・ホームセンターのリフォームサービス
・家電量販店のリフォーム窓口
依頼先を選ぶ際は、希望する工事内容の施工実績があるかを必ず確認しましょう。また、実際の相談や見積もりを通じて、対応の丁寧さやコミュニケーションの取りやすさなどもチェックすることが大切です。
洗面台リフォームはどこに頼む?依頼先を選ぶポイントを紹介>>
洗面台の交換費用を抑えるにはどうしたらいい?
洗面台の交換費用を抑えるためには、以下の方法が有効です。
・複数社に見積もりをとって比較する
・価格を抑えた部品・洗面台を選ぶ
・補助金や助成金を活用する
国や自治体が実施している補助金制度には、洗面台のリフォームが対象に含まれるものもあるため、事前に情報を確認すると良いでしょう。特に介護目的で使いやすい洗面台に交換する場合は、要件を満たせば介護保険を活用できるケースもあります。
そのほか、洗面所の壁や床、浴室扉などをまとめて施工することで、人件費や諸経費の重複を避け、結果的にトータルコストを抑えられることもあります。
こうした点からも、補助金の利用可否や将来的な使い勝手も考慮しながら、リフォーム会社に相談してアドバイスを受けながら進めることがおすすめです。

交換費用を抑える方法として、補助金制度の活用や、他の工事との同時実施も有効です。鈴与ホームパルでは、補助金の対象になるかどうかも含めてアドバイスしておりますので、お気軽にお尋ねください。
まとめ
洗面台の上だけ(ミラーキャビネットや鏡)の交換は、製品の構造や設置状況によって対応可否が異なります。部分交換ができるケースもありますが、製品が古い場合や一体型のタイプの場合、洗面台全体を交換した方が、結果的にコストパフォーマンスが良いケースもあります。
上部のみの交換か全体リフォームかで迷った際は、型番や設置状況を確認し、専門業者に相談してみるのが確実です。
鈴与ホームパルでは、洗面台の部分交換が可能かどうかの診断から、最適なプランのご提案まで、トータルでサポートいたします。「洗面台の上だけ交換できるか不安」「古くて型番がわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。