COLUMNリフォーム豆知識
トイレ 2020.12.17

トイレの交換時期は何年が目安?交換すべきタイミングをご紹介

トイレの交換時期は何年が目安?交換すべきタイミングをご紹介

ご家庭によって使用頻度に差があるトイレ。壊れると生活に支障がでるため、故障する前に対処したいと思いつつ、いつ交換すればいいのか分からないという方は少なくありません。

実は、トイレ本体が壊れてしまうことはあまりなく、本体以外の部品の劣化が不具合や故障の原因になっていることが多いです。

今回は、トイレの交換時期の目安や、交換のサインとなる症状についてご紹介します。交換するタイミングに迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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気づかないうちに、交換のタイミングを迎えているかもしれません。

トイレの交換時期は10年が目安

お客様に「トイレの交換時期の目安は?」と聞かれたら、10年と答えています。陶器でできた便器が壊れることは滅多にありませんが、それ以外の部品がおよそ10年で寿命を迎えるためです

部品ごとの交換時期の目安は以下になります。

部品名交換目安
トイレ本体(便器・タンク)10年
内部部品(パッキン・パイプなど)7~10年
温水洗浄便座7~10年

トイレは、便器・便座・タンクで構成されており、それぞれの部位をつなぐためにパッキンやパイプが使われています。部品は消耗品のため年月とともに劣化し、やがて不具合を起こす原因に。

もちろん修理も可能ですが、15年以上経過しているとメーカーに部品がないことがあります

さらに、1つ不具合が見つかると、またすぐに不具合が見つかったりするものなので、修理よりは交換したほうが結果的にお得なことが多いです。

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10年以上使っていたら、修理ではなく交換がおすすめです。ただし、修理で対応できることもあるので、まずは現状を確認させてください。

トイレを交換すべきタイミング

交換時期の目安は分かっても、具体的にいつ交換に踏み切ったらいいのか分かりにくいですよね。ここでは、当社のお客様が交換の決め手となった要因や出来事をご紹介します。

交換理由具体的な内容
トイレ本体(便器・タンクの不具合)・水漏れするようになった
・汚れが落ちない
便座の不具合・温水洗浄便座の不具合
・便座にヒビや傷が入った
その他の理由・バリアフリーにしたい
・水道代や電気代を節約したい
・水回りのリフォームをまとめて行いたい
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同じような症状や希望がある場合は、交換を検討してみるといいでしょう。

トイレ本体(便器・タンク)の不具合

まずは、便器とタンクの症状について見ていきましょう。前述したように、躯体となる陶器部分が壊れることはまずありません。部品の損傷や汚れによって交換を検討されるケースが多いです。

水漏れするようになった

トイレ交換の理由で最も多いのが、水漏れです。後述する温水洗浄便座をはじめ、タンクから水漏れするケースが多く、弊社へのお問い合わせの中で最も多い内容になります

タンクからの水漏れは、タンクと水道管をつなぐパイプやボルト、パッキンの劣化が原因であることが多いです。また、便器に少量の水が流れ続けるといった症状は、タンク内の部品の消耗によるもの。これらの症状は、部品交換で改善できることがあります。

ただし、10年以上経過したトイレの場合は近いうちにまた不具合が生じる可能性が高いため、交換するケースが多いです。

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交換したほうが、手間と費用を抑えられることがあります。

汚れが落ちない

水漏れと同じくらい多いのが、便器内の汚れによる交換です。掃除がしにくい部分に黒ずみが付着し、年数が経つにつれて汚れが落ちなくなってしまいます

また、経年劣化による変色が気になる方も。機能に問題はなくても、「綺麗な状態で気持ちよく使いたい」という理由からトイレを新しくする方も多いです。

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トイレは家族みんなが毎日何度も使うものですから、気持ちのいい状態をキープしたいですね!

便座の不具合

便座の不具合の場合は、トイレ本体は変えずに便座のみを交換するだけで解決できることも多いです。以下で詳しく見ていきましょう。

温水洗浄便座の不具合

電気で動く温水洗浄便座は、不具合が生じやすいところ。ノズルが動かない、リモコンがうまく反応しない、温水洗浄便座のタンクから水が漏れる、といった症状が多いです

温水洗浄便座の寿命もおよそ10年です。上記のような症状が現れたら、そろそろ交換のタイミングです。

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トイレ本体と便座が一体となっていないタイプであれば、便座のみの交換で済むでしょう。

便座にヒビや傷が入った

便座にヒビが入ったり傷がついたりしたときも、交換のタイミングです。

トイレの本体が組み合わせ型であれば、便座だけ交換することもできます。ただ、10年以上使用されている場合は、便器と一緒に交換されるお客様が多いです。

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便座は肌に触れる部分なので、ヒビや傷が見つかったら早めに対処することをおすすめします。

その他の理由

故障や不具合以外の理由で、トイレ交換やトイレリフォームを検討される方もいらっしゃいます。

水回りのリフォームをまとめて行いたい

キッチンや洗面台、お風呂などの水回りのリフォームを考えている方は、トイレも一緒にリフォームされることがあります。

リフォームは分割して行うより、複数箇所をまとめて行ったほうが、結果的に費用を抑えることができます。とくに水回りは、必要な職人さんや作業内容が重複することが多いもの。一度にリフォームするメリットがたくさんあります。

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一度にリフォームすれば、工期も短縮できます。

バリアフリーにしたい

親御さんが高齢になってきたなどの理由で、バリアフリー化を希望されるお客様も増えてきました。

手すりを付けたり、センサーが付いている温水洗浄便座に交換したりなど、トイレを安全に使いやすくリフォームします

バリアフリーを目的としたリフォームの場合、介護保険による補助金を利用できるケースもあります。活用できるかどうか担当者に相談してみましょう。

補助金については、以下のページで詳しく解説しています。

お風呂のリフォームに補助金は使える?対象となるリフォームについて>>

水道代や電気代の節約をしたい

家庭内での水の使用量は、1位がお風呂、2位がトイレです(※)。トイレを節水タイプのものにすれば、水道代の節約につながります。

新しいトイレの水の使用量は、古いトイレ(15年以上前)の約1/3〜1/4と言われています。年間の水道代に換算すると、約4,200円〜14,200円お得なる計算です。

また、新しい温水洗浄便座は、待機中の保温電力を抑える機能が搭載されています。電気代の節約も期待できます。

東京都水道局 平成27年度調査

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最近のトイレ(10年以内)であれば、すでに節水効果が高いので、あまり違いが分からないことも多いです。

トイレの交換を早めに行なったほうがいい理由

使用年数が10年以内のトイレであれば、不具合があっても修理や部品交換で対応できることが多く、費用も抑えられます。また、10年を超えても問題なく使えるトイレもあるでしょう。

しかし、ボルトやパッキン、電気系の部品の劣化は進んでいくもの。10年以上使っているトイレは、費用を抑えようと修理で済ませても、また別の箇所が故障する可能性があります。新しく交換したほうが、結果として安く済むことが少なくありません

また、故障の際、すぐに業者が駆けつけてくれるとは限りません。とくに水漏れは、対応が遅ければ床材の腐食や漏電などのトラブルを生む原因にも。不具合の症状が一つでも見つかったら、早めに交換を検討しましょう。

トイレの交換時期まとめ

トイレの交換時期の目安や、交換のサインとなる症状についてご紹介しました。これを機に、ご家庭のトイレの状態をチェックし、少しでも不具合が見つかったら交換を検討するタイミングといえます。

鈴与ホームパルでは、お客様に「リフォームして本当に良かった」と思っていただけるよう、いくつかの選択肢をご用意しています。トイレ本体や便座の交換はもちろん、必要であれば床や壁、照明にいたるまで、きめ細やかにフォローします。壁の一部をタイルにするなど、デザイン面もお任せください。

なお、トイレ交換にかかる費用は20万円前後〜が目安です。トイレ本体や施工内容によって費用は異なります。詳しく知りたい方は、以下のページもチェックしてください。

トイレ交換の費用はどのくらい?種類や工事で変わる相場をチェック!>>

この記事のポイント・トイレは10年ぐらいを目安に交換/リフォームがおすすめ
・15年以上経っている場合は部品交換が難しいため、リフォームする方が多い
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