COLUMNリフォーム豆知識
その他 2023.11.30

床下の断熱リフォームの費用はどれくらい?費用を抑えるコツも紹介

床下の断熱リフォームの費用はどれくらい?費用を抑えるコツも紹介

床下の断熱材が足りていないと、室内を暖めても床が冷たいままで、足元が寒いと感じることがあります。この場合、床下の断熱リフォームが一定の効果を発揮しますが、費用がどのくらいかかるのか気になりますよね。

断熱リフォームの費用は、施工方法や施工する面積、選ぶ素材などによって変わります。今回は、床下の断熱リフォームの費用相場と費用に影響する要素、費用を抑えるコツを分かりやすくまとめました

床下の断熱リフォームの費用

床下の断熱リフォームの種類は、「充填断熱工法」と「吹込み工法」の2つに分けられます。それぞれの施工方法と費用相場は次のとおりです。

床下の断熱リフォームの種類施工方法の詳細費用相場(6畳間)
充填断熱工法床材を剥がして
断熱材を敷き込む方法
約30万円~
(新しい床材の施工を含んだ金額)
吹込み工法床下に発泡プラスチック系の断熱材を
吹きつける方法
要相談

充填断熱工法は、ボード状の断熱材を構造材の間に敷き込む方法です。費用の相場は、6畳間で30万円程度からとなります。ただ、選ぶ断熱材や床材によって、費用相場を上回ることも。これについては、次の段落で詳しくご紹介します。

吹込み工法は、液状の断熱材を吹き付ける方法のこと。断熱材が張り付いた状態なので、万が一雨漏りやシロアリ被害に遭ったとき、原因となる箇所を特定がしづらいのが欠点です。そのため、当社ではあまりおすすめしていません。

床下の断熱リフォームの費用に影響する要素

床下の断熱リフォームの費用を左右する要素は、主に以下の4つです。

・部屋の広さ
・断熱材の素材・性能
・床材の種類
・床下の補修・修繕

部屋の広さ

費用を左右する最も大きな要素は、断熱リフォームをする部屋の広さ(面積)です。

断熱材は部屋の一部分に敷き詰めても効果を得にくいため、少なくとも部屋単位で行うのが基本です。上述のとおり、費用相場は6畳間で30万円程度ですが、面積が広いほど1畳あたりの費用は安くなるため、面積が倍になっても費用が倍になることはありません

また、部屋ではなく、廊下や脱衣所、玄関まわりの床を断熱仕様にしたいというお客様もいらっしゃいます。これらの場所の断熱リフォームは、ヒートショック予防などに効果的です。

ただ、施工箇所の形状が複雑になるため、費用は割高になる傾向に。場所の形状も費用に影響するポイントの一つになります

鈴与ホームパル

断熱リフォームは温度差の大きいところへのアプローチがメインになるので、1階の床下を断熱工事することで改善が期待できます。

断熱材の素材・性能

断熱材にはいくつか種類があり、どの素材を使用するかで費用は変わります。一般的に、断熱材として使われる素材には次のようなものがあります。

・押出法ポリスチレンフォーム
・グラスウール
・ロックウール
・硬質ウレタンフォーム
・ウール
・セルローズファイバー

このうち、床下の断熱リフォームで利用されことの多い素材は「押出法ポリスチレンフォーム」です。

さらに、押出法ポリスチレンフォームのなかにも種類があり、密度や厚さなどによって断熱性能(熱貫流率)が異なります。性能が高くなるほど価格も高くなるため、気候や求める断熱性能に応じて選びましょう。

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天井や壁など断熱リフォームを行う場所によって、適切な素材が変わります。

床材の種類

既存の床を剥がして断熱材を敷く「充填断熱工法」の場合、床材は新しくするのが基本です。そのため、床材の種類も費用を左右する要素になります。

床材の種類費用の特徴材質の特徴
クッションフロア最も安価・耐久性がやや劣る
・デザインは豊富だが、
 安っぽく見えてしまうこともある
複合フローリング比較的安価・耐久性が高い
・お手入れが楽
無垢フローリング複合フローリングより高い
1枚の幅が狭く、施工に手間がかかるため
・熱伝導率が低く、暖かく感じやすい
・傷がつきやすく、お手入れが必要
コルク無垢フローリングと同程度・熱伝導率が非常に低く、暖かい
・柔らかい分、重みで跡がつきやすい

このうち、費用と性能のバランスがいい複合フローリングを選ばれる方が多い傾向です。

一方、費用は多少かかっても暖かさを重視したい場合は、無垢フローリングやコルクがおすすめ。費用は複合フローリングと比べ、6畳間で10万円程度異なります。

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既存の床材が畳の場合、劣化がなければそのまま使うことも可能です。

床下の補修・修繕

シロアリ被害によって構造材が浸食されているなど、床下の状態によっては補修・修繕が必要になることもあります。ただ、構造材が傷んでいるケースは少なく、床下の補修・修繕費用が高額になることはあまりありません

木材の傷みでよく見られるのは、フローリングの一部がぶかぶかする、沈むといった床材の劣化です。上述したように、床下の断熱リフォームでは基本的に床材を刷新するため、床材の傷みが断熱費用に影響することはありません。

床下の断熱リフォームの費用を抑えるコツ

床下の断熱リフォームの費用を抑えたいときは、次の2つを意識しましょう。

・補助金を活用する
・他のリフォームと一緒に行う

断熱リフォームは、一定の条件をクリアすると補助金の対象になります。補助金制度は毎年更新されるため、リフォーム検討時に活用できるものがないかチェックしておきましょう。

また、床下の断熱リフォームは、床を含む内装リフォームと一緒に行うことが多いです。リフォームは別々で行うより、まとめて行ったほうが総費用を抑えられます。リフォーム業者に見積もりを出してもらい、比較検討するといいでしょう。

鈴与ホームパル

実際、床材の張り替えをきっかけに、床下の断熱工事を行う方が多いです。

断熱リフォーム全般の費用相場や費用を抑えるコツをまとめた記事もございます。こちらも参考にしてみてください。

断熱リフォームの費用相場はどのくらい?効果や費用を抑えるコツもご紹介>>

床下の断熱リフォームの費用はどれくらい?まとめ

冬は家の中が寒いのは仕方がないこと、とお考えになる方は多くいらっしゃいます。しかし、断熱リフォームをすると、これまで当たり前だと思っていた寒さが解消され、「住まいは工夫次第で暖かくなる」という意識に変わる方が少なくありません

床下に限らず、断熱リフォームは見た目で変化が分かりづらいリフォームです。鈴与ホームパルでは、リフォーム後に得られることをきちんとお伝えし、お客様と共有することを大切にしています。そのうえで、「リフォームをしてよかった」と言ってもらえたら、これに勝る喜びはありません。暮らしの中でのお困りごとは、ぜひ私たちにご相談ください。

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