リンナイのマイトーンとリッセの違い|価格やデザインを比較

住まいの新築やリフォームを検討する際、キッチンに設置するガスコンロ選びで悩む方も多いでしょう。中でもリンナイのビルトインガスコンロには、「デリシア」「リッセ」「マイトーン」といった人気シリーズがそろっており、それぞれ機能やデザイン、価格帯に違いがあります。
ビルトインガスコンロ選びでは、使い勝手やお手入れのしやすさ、見た目の好み、予算に応じて、自分にぴったりのモデルを選ぶことが重要です。
本記事では、リンナイの中でも比較されることの多い「マイトーン」と「リッセ」の違いについて、詳しく解説します。
リンナイ「マイトーン」と「リッセ」の特徴
リンナイのビルトインガスコンロ「マイトーン」は、必要な基本機能をしっかり備えつつ、コストパフォーマンスにも優れたモデルです。
フラットでお手入れしやすいガラストップ天板やパールクリスタル天板を採用しており、付属のココットプレートを用いて多彩なグリル調理機能もできます。
一方、「リッセ」は使いやすさに加えてデザイン性も重視したモデルです。高級感のあるガラストップ天板は4色から選択できるため、キッチンの雰囲気に合わせたコーディネートが楽しめるでしょう。
マイトーン同様にココットプレートが付属しており、リッセの場合はリンナイの公式アプリ「+R RECIPE(プラスアールレシピ)」を連動させられます。スマートフォンからレシピを送信し、火加減や調理時間を自動で設定できる「スマート調理」も可能です。

最近のビルトインガスコンロは、ガラストップ仕様が主流となっています。「今使っているガスコンロがホーロートップなので、次はガラストップにしたい」という方にも、マイトーンとリッセの両モデルがおすすめです。
リンナイのマイトーンとリッセの徹底比較
リンナイの人気ビルトインガスコンロ「マイトーン」と「リッセ」は、機能性とデザイン性を兼ね備えた人気モデルです。
ここでは、グレードや価格帯、デザイン、機能性、使い勝手、安全性、対応アクセサリーなど、さまざまな観点から両モデルを徹底比較します。ご家庭にぴったりの一台を見つける参考にしてください。
グレード・価格帯の違い
「マイトーン」はリンナイの中でもベーシックモデルに位置づけられており、必要な機能がしっかり備わっていながら、コストを抑えて導入できる点が魅力です。価格と利便性のバランスが取れているため、初めてビルトインコンロを設置する方にもおすすめです。
マイトーンのメーカー希望価格は、以下の通りです。
【マイトーン】 | メーカー希望小売価格(税込)※ | |
サイズ | ガラストップ天板 | パールクリスタル天板 |
標準幅60cmタイプ | 206,800円 | 192,500円 (ミストグレーの場合は181,500円) |
標準幅60cmタイプ (レンジフード連動タイプ) | 215,600円 | – |
ワイド幅75cmタイプ | 212,300円 | – |
ワイド幅75cmタイプ (レンジフード連動タイプ) | 221,100円 | – |
一方で「リッセ」は、より機能性とデザイン性を追求したミドルグレードモデルです。見た目の高級感や先進的な調理サポート機能が特徴で、その分価格帯もやや高めに設定されています。
【リッセ】 | メーカー希望小売価格(税込)※ |
サイズ | ガラストップ天板 |
標準幅60cmタイプ | 270,600円 |
ワイド幅75cmタイプ | 276,100円 |
予算や求める機能に応じて、どちらが適しているかを検討することが大切です。
色や素材などデザインの違い
マイトーンとリッセは、トッププレートや操作部のデザインにも違いがあります。ここでは、それぞれのモデルのトッププレートとフェイス部分のデザインの違いについて、詳しく見ていきましょう。
トッププレートのデザイン
「マイトーン」のトッププレートには、フレームレスの「ガラストップ」と、硬質ホーローをダブルコーティングした「パールクリスタル」があります。
ガラストップのカラーは「シルキーシルバー」のみで、パールクリスタルは以下の5色展開です。
・フラットブラック
・ライトベージュ
・ミストホワイト
・サクラグレージュ
・ミストグレー

一方で、「リッセ」のトッププレートはすべてフレームレスの「ガラストップ」仕様で、上品な光沢とスタイリッシュなデザインが魅力となっています。カラーバリエーションは、以下の4つです。
・サテンシルバ-
・スモーキーピング
・クラシックミラー
・ナイトブラック

両モデルともガラストップの選択が可能ですが、使用されているガラスが異なります。
「リッセ」には、ドイツ・ショット社製の高品質ガラスが使用されています。この素材は高級車のガラスにも採用されており、耐熱性・耐傷性に優れ、美しさを長く保てます。

マイトーンとリッセの両モデルでガラストップが選べますが、リッセはより豊富なカラー展開と高級素材を使用している点が大きな違いです。
フェイスデザイン
「マイトーン」の点火操作部分は、シンプルなレバー式を採用しており、直感的に使える構造が魅力です。

「リッセ」のフェイスデザインは、グリルや点火操作部分がプッシュ式の回転式ダイヤルとなっており、使っていない時にはスッキリと収納できます。キッチンに溶け込むような、スマートで一体感のあるスリムなデザインが特徴的です。

デザイン面では、リッセの方がより高級感を重視した仕上がりになっており、特にインテリア性を重視する方に人気です。
どちらのモデルもお手入れのしやすさに配慮されていますが、素材や仕上げの点で、リッセの方がより洗練された印象となっています。
基本機能・便利機能の違い
機能面での違いとして、「マイトーン」は日常的な調理を快適に行える便利機能を搭載している点が挙げられます。
特に「煮物機能」は、加熱時間を設定するだけで火力の調整から自動消火まで任せられるため、うっかり焦がしてしまう心配がありません。さらに、吹きこぼれや焦げつきを防ぐ自動制御も搭載されており、煮込み料理にも最適です。
一方、「リッセ」はより先進的な調理機能が充実しています。
専用アプリ「+R RECIPE」と連携してレシピを送信するだけで、自動で火加減や調理時間を調整してくれる「オート調理機能」が利用できます。さらに、最大4品の同時調理にも対応しており、忙しい家庭でも効率よく食事の準備ができるでしょう。
また、遠赤外線・近赤外線効果を活用した「セラミックバーナーグリル」により、食材の内側までふっくら焼き上げる、本格的な調理も可能になります。

「+R RECIPE」アプリが使用できるのは、「リッセ」と最上位モデルの「デリシア」のみです。
お手入れのしやすさ・使い勝手の違い
「マイトーン」は構造がシンプルで、かつ天板が水拭きしやすく、日々の掃除も簡単に行えます。
ただし、マイトーンのパールクリスタルにはフチがあるため、細かなホコリや汚れがたまりやすい点には注意が必要です。また、操作部が突出したレバー式であるため、細部の清掃にはやや手間がかかるかもしれません。なお、上位仕様としてフラットで掃除しやすいガラストップも選べます。
一方、「リッセ」は、お手入れのしやすさを追求した設計が特徴的です。
例えば、「スモークオフ機能」により、グリル調理中の煙やニオイを大幅に軽減し、キッチンを快適に保てます。また、天板には「イージークリーン機能」が搭載され、汚れが焦げつきにくいアルミパネルを採用しており、サッと拭くだけで清潔を保てます。
フラットな操作パネルや段差の少ない天板形状を考慮すると、リッセの方がマイトーンよりも掃除を行いやすいといえるでしょう。

安全機能・家族での使いやすさの違い
安全機能については、マイトーンとリッセともに高い水準を満たしています。どちらのモデルにも、11種類の安全機能が標準装備されています。
具体的には、以下のような機能が挙げられます。
・調理油の加熱防止機能
・立ち消え安全装置
・消し忘れ消火機能
・感震停止装置(震度4以上で自動停止) など
ただし、操作性においては両者に違いがあります。
「マイトーン」は、従来のレバー式操作で、直感的に使えるシンプルな構造が特徴です。そのため、初めて使う方や年配の方でも扱いやすいでしょう。
「リッセ」は、プッシュ式で収納できる回転式ダイヤルのため、使いやすさとスッキリした外観を両立しています。火加減も5段階で調整できるため、より繊細な料理にも対応可能です。
スマートフォン連携などのハイテク機能を活かしたい方や、共働き家庭など、幅広い世帯にとって使いやすい設計となっています。
対応アクセサリー・調理の幅の違い
マイトーンとリッセの両モデルに、リンナイ独自の「ココットプレート」が標準で付属しています。
グリル開口部の広さは、マイトーンが約25.5cm、リッセが約28.5cmと、リッセの方が広く、大きな食材を調理するのにも適しています。
また、リッセにはちり受け付きの排気口カバーがあるため、調理後のお手入れも簡単です。さらに、オプションとしてトーストやピザが焼ける専用プレートも選択できるため、料理のバリエーションを広げたい方には、アクセサリー対応力の高いリッセがおすすめです。


ココットプレートのサイズ違いは、大きなポイントです。例えば、さんまを焼くなら、マイトーンは3尾まで、リッセは4~5尾が一気に焼けます。家族の人数や料理スタイルに合わせて選んでみてください。
「マイトーン」と「リッセ」の選び方
マイトーンとリッセの違いは理解できたものの、最終的にどちらを選ぶべきか迷っている方もいらっしゃるでしょう。ここでは、予算や重視するポイントに応じた選び方をご紹介します。
価格重視なら「マイトーン」
マイトーンは、リッセと比較して価格を抑えて設置できます。そのため、価格を抑えたいなら「マイトーン」がおすすめです。
以下のような機能もしっかり搭載されているため、利便性も問題ありません。
全コンロ調理タイマー | 全バーナーにタイマー機能が搭載されており、同時調理がしやすい |
湯わかし機能 | 沸騰後に自動で消火、保温してくれる |
煮物機能 | 加熱時間を設定するだけで、火力の調整から消火まで自動で行ってくれる |
オートグリル機能 | 魚を好みの焼き具合で焼けるように設定でき、自動で消火される |
シンプルながらも使いやすさと安全性に優れた設計で、見た目も清潔感があり、毎日の料理に十分対応できます。
デザイン性・機能性重視なら「リッセ」
リッセは、デザイン性と機能性の両方にこだわった、ミドルグレードの上位モデルです。
高級感のあるフレームレスのガラストップ天板は、上品な光沢と高い清掃性を兼ね備え、サッと拭くだけで簡単にきれいになります。グリルや点火ボタン部分もフラットで、キッチン全体と調和するすっきりとしたデザインが魅力です。
さらに、次のようなお手入れに配慮した機能も充実しています。
分解できる排気カバーやグリル皿 | 細部まで取り外せるため、掃除がしやすく、清潔を保ちやすい |
イージークリーン天板 | 汚れが焦げつきにくく、日々のお手入れが簡単 |
スモークオフ機能 | グリル調理中の煙やニオイを抑え、快適なキッチン空間を保てる |
また、スマートフォンアプリ「+R RECIPE」と連携し、レシピを選んで送信するだけで、自動で火加減や加熱時間を調整してくれるオート調理ができるため、調理の手間を減らして失敗も防げます。
使いやすさ・美しさ・先進性のすべてを重視したい方には、「リッセ」が最適なモデルといえるでしょう。
まとめ
リンナイのビルトインガスコンロ「マイトーン」と「リッセ」は、それぞれ特徴に違いがあります。
コストパフォーマンスを重視し、必要最低限の機能を備えたモデルをお探しなら「マイトーン」が適しています。一方で、デザイン性や先進的な機能、使い勝手にこだわりたい方には「リッセ」がおすすめです。
マイトーンは価格を抑えながらも基本的な調理機能をしっかり搭載し、リッセはスマートフォン連携やお手入れのしやすさで一歩先を行く性能を備えています。どちらのコンロを選ぶべきか迷った場合は、キッチンの雰囲気や使用頻度、調理スタイルなどを踏まえて検討すると良いでしょう。
なお、ビルトインガスコンロの設置に関して不安がある方や、どのモデルが自宅に合うか検討したい方は、ぜひ鈴与ホームパルにご相談ください。お客様のご希望に沿った最適なプランをご提案いたします。