COLUMNリフォーム豆知識
キッチン 2023.09.08

キッチンの床材は何がいい?おすすめの素材や選ぶときのポイントとは

キッチンの床材は何がいい?おすすめの素材や選ぶときのポイントとは

キッチンリフォームをするとき、床の材質選びで迷っている方はいませんか?油や水がはねやすいキッチンの床は、掃除のしやすさや滑りにくさなど、考慮したい要素がいつくかあります。もちろん、デザイン性も大切にしたいですよね。

今回は、おすすめのキッチンの床材を5種類ピックアップし、それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。併せて選ぶときのポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

キッチンの床材は主に5種類

キッチンに適した床材は、主に以下の5種類です。それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。

・フローリング
・クッションフロア
・フロアタイル
・タイル(陶磁器)
・コルクタイル

鈴与ホームパル

当社では、フローリング、クッションフロア、フロアタイルを選ばれる方が多い傾向です。

フローリング

フローリングはキッチンに限らず、住宅の床材として最もポピュラーな素材です。「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類があり、それぞれに良さがあります

無垢フローリング複合フローリング
メリット・自然な風合いを楽しめる
・木の温かみを感じられる
・水・汚れ・傷に強い
・無垢フローリングよりも安価
デメリット・複合フローリングよりも高価
・傷・シミが付きやすい
・色合いが変化する
・表面加工が剥がれることがある

無垢フローリングは、ほかの木材と組み合わせず、単層の天然木材だけでできたフローリングのこと。天然木の美しい木目や肌馴染みの良さが魅力です。ただし、傷やシミが付きやすく、きれいな状態をキープするにはそれなりのお手入れが必要です。

一方、複合フローリングは集成材や合板の上に、薄くスライスした天然木や化粧材を張り合わせたフローリングのこと。耐久性や耐水性を高める特殊加工が施されたものが多いです。

取り扱いが比較的簡単で価格も安定していることから、複合フローリングのほうが選ばれやすい傾向にあります

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リビングとひと続きにしたい場合に、フローリングを選ばれるケースが多いです。

クッションフロア

メリット・防水性が高い
・汚れをふき取りやすい(お手入れが簡単)
・ほかの床材と比べて安価
・デザインが豊富
デメリット・重いものを置くと凹んでしまう(傷が付きやすい)
・ほかの床材と比べて耐久性がやや劣る
・デザインによっては安っぽく見えてしまう

クッションフロアは、塩化ビニール素材でできたシート状の床材のこと。今回ご紹介する床材の中で、最も費用を抑えやすい床材です。

ビニール素材であることから防水性が高く、汚れの拭き取りも簡単です。シート状で継ぎ目がないため、ほかの床材のように目地に汚れが溜まることがありません。そのため、清潔さを保ちたい洗面所やトイレなどでもよく使われています。

一方、その柔らかさから、重いものを置くと凹んだり、引きずり傷が付きやすかったりと、耐久性はあまり高くありません。また、ビニール素材であるゆえ安っぽい印象を受けることも。

ただ、色や柄の選択肢は多いので、お気に入りのデザインを見つけるのがポイントになるでしょう。

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クッションフロアは名前のとおりクッション性があります。

フロアタイル

メリット・防水性が高く、掃除がしやすい
・デザインが豊富
・木材や陶磁器のタイルに近い質感で高級感を演出できる
・木材や陶磁器のタイルよりも安価
デメリット・熱に弱い
・木材や陶磁器のタイルと比べて耐久性がやや劣る
・フロアタイルのすき間から水や汚れが入る可能性がある

フロアタイルは、クッションフロアと同じ塩化ビニール素材でできたタイル状の床材です。クッションフロアと同様に防水性と清掃性に優れ、色・柄の種類もたくさんあります

ただ、クッション性はなく硬質なので、高級感があるのが特徴です。なかには本物の無垢材や陶磁器のタイル、大理石のような見た目のフロアタイルも。そのため、費用を抑えて本物のような質感がほしい方に人気があります

一方、ビニール素材であることから熱に弱かったり、硬さがあることから油や水が飛ぶと滑りやすくなったりする点には注意が必要です。また、フロアタイルは1枚ずつ敷き詰めていくため、タイルの境目から水や汚れが入ってしまうことがあります。

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フロアタイルは既存の床の上から貼り付けることが可能です。

タイル(陶磁器)

メリット・高級感がある
・防水性が高い
・デザインが豊富
・汚れが染み込まない
デメリット・ほかの素材と比べて高価
・継ぎ目に汚れが溜まりやすい
・お皿が割れやすい
・冬場は足元が冷える

タイルは陶磁器でつくられた素材です。高級ホテルやオフィスのエントランスにも使われています。

吸収性がないため、油や水が染み込むことがありません。また、表面がつるっとしているため拭くだけで汚れが取れ、薬品にも強いタフな素材です

ただ、タイルとタイルの継ぎ目は経年劣化とともに、汚れやカビが付着しやすくなります。硬い素材のため、食器を落とすと割れたり、寒い季節は足元の冷えが気になったりすることも。また、専門の職人による施工が必要になることから、費用は高額になる傾向にあります

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予算に余裕があり、デザイン性にこだわりたい方に選ばれる床材です。

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コルクタイル

メリット・耐水性に優れている
・滑りにくい
・お皿と落としても割れにくい
・遮音性に優れている
デメリット・紫外線で色褪せる
・凹みや傷が付きやすい

コルクタイルとは、樫(かし)の樹皮を圧縮してタイル状にした床材です。表面を強化・保護するためにコーティングが施されています。

コルクはワインの栓に使われるほど耐水性が高く、ほかの素材にはないしっとりとした感触が特徴。そのため滑りにくく、長時間立っていても負担が少ないです。また、衝撃や音を吸収するなど、床材として優れた性能を持っています。

一方柔らかい分、重みで跡がついたり傷が付いたりすることがあり、傷んだ部分に汚れが溜まってしまうことも。また、紫外線で変色しやすい点もデメリットです。耐久性には影響しませんが、まだら模様になってしまうことがあります。

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価格はフローリングと同じくらいです。

キッチンの床材を選ぶときのポイント

ご紹介した床材はいずれも優れた性能を持っているため、迷ってしまうこともあるでしょう。その際は、以下のポイントに注目して考えると、自分に合った床材を選びやすくなります。

掃除がしやすいか

キッチンの床は水や油が飛び散りやすく、家の中でも特に汚れやすい場所のひとつ。掃除のしやすさはかなり重要なポイントです。

汚れの拭き取りやすさ、目地や境目の手入れのしやすさ、洗剤との相性などは大事です。また、汚れはすぐに取り除くのが前提ですが、シミになりにくいか、水や油で変色しにくいかといった点も考慮しましょう。

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掃除のしやすさは多くの方が重視される項目です。

動きやすく・滑りにくい素材か

キッチンの床は、動きやすさ、滑りにくさも大事なポイントです。動作性が悪いと家事効率が下がり、転倒などのリスクも高まります

冷蔵庫から食材を出したり、シンクで洗い物をしたり、ダイニングに配膳したりと思った以上に歩くものです。また、包丁やガラス食器、加熱した鍋など、落とすと危険なものを多く取り扱います。油料理が多い場合は特に滑りやすくなるため注意しましょう。

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動作性は個人差があるので、ショールームで実際に歩いてみると失敗が少ないです。

リビングとの調和が取れているか

ダイニングやリビングの床材との相性も考慮しましょう。特にオープンキッチンの場合は、キッチンスペース単体で床材を選ぶと、ちぐはぐな印象になってしまいます

リビングと同じ材質・トーンの床材にして統一感を持たせるのもいいですし、あえて異なる雰囲気の床材にして、異素材の組み合わせを楽しむのもひとつです。部屋全体の調和が取れるよう、リフォーム会社の担当者にも相談しながら決めていきましょう。

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インテリアを選ぶ感覚で楽しみましょう!

足元が快適か

立って過ごすことの多いキッチンは、足が疲れないかといった点も大切です。

一般的に硬い素材の床材は、立っている時間が長いと足に負担がかかりやすくなります。一方、柔らかい素材は反発が少ないため、疲れにくいかもしれません。しかし、その柔らかさに慣れないうちは、返って負担に感じてしまうこともあるでしょう。

また、冬場は床の温度で足元が冷えるため、冷えにくい素材や床暖房OKの素材を検討することも大事です

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どの素材が快適に感じるかは人それぞれなので、ショールームで確かめてみるのが近道です。

キッチンの床材まとめ

キッチンの床材は、材質によって使い勝手や安全性、快適性が変わります。ご紹介した床材はいずれもキッチンに適しているため一定の満足感を得られますが、より自分に合ったものを選ぶには、何を優先するかを決めることが大事です。

鈴与ホームパルでは、リフォームをしてどんなふうに過ごしたいかを重視しています。今の床材で気になること、改善したいことなど、お気軽にリフォームアドバイザーにご相談ください。ご予算も含めて、ぴったりのものをご提案させていただきます。

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