COLUMNリフォーム豆知識
内装・インテリア 2021.06.15

費用はどのぐらい?収納のリフォームはデザインと機能性がポイント【収納の在り方を考えるvol.4】

費用はどのぐらい?収納のリフォームはデザインと機能性がポイント【収納の在り方を考えるvol.4】

家にモノが多く、「収納スペースを増やしたい」と思う方は少なくありません。クローゼットのスペースを広くしたり、枕棚を設置したりすることで、お悩みを解決できるかもしれません。

整理収納アドバイザーの藤野ことさんと鈴与ホームパルの横畠あかねさんに、「収納の在り方」をテーマにお話いただくこの企画。

最終回となる今回は「収納のリフォーム」をテーマにお話を伺いました

収納のリフォームに関するご相談内容

リフォームのご相談をいただくなかで、収納に関するお悩みは全体の2~3割ほど。しかし、潜在的に収納に悩んでいる方はもっと多いと考えられます。

―リフォーム内容はさまざまですが、ホームパル様にご依頼いただく方のなかで、収納に関するご相談ってどの程度ありますか?

横畠
LDKの改修と合わせてご相談をいただくことはよくあります

リフォーム全体としてみると、キッチンやお風呂といった水回り関連が多いのですが、居室・収納のご相談は、全体の2~3割ぐらいになるかなと思います。

藤野
お話を伺うと、今ある収納スペースで何とかしようと考えている方は多い気がします

収納が不便だと感じていても、「収納をリフォームしよう」と考えていないのかもしれません。

―なるほど。実際はどういった形でお客様にご提案していますか?

横畠
現地調査をした際に、どれぐらいのモノがあるか、どうやって収納したいかなどを伺うようにしています。

ご希望を伺うと現状とギャップがあることが多いので、「こういった方法もありますよ」と初回のタイミングで提案していますね。居室のリフォームに合わせて、プラスワンの内容としてご提案しております。

―自分では気づけない点にもアプローチしていただけるのは助かりますね。予算はどの程度見積もっておけば良いでしょうか?

横畠
費用はリフォーム内容や家の形状によって異なるので、相場としてお伝えするのが難しいです

たとえば、リビングやキッチン周りの改修と一緒に行うときは200~300万円ほどになりますし、既存のクローゼットを少し調整するぐらいであれば、10~20万円ぐらいでできることも。

横畠
リフォームしたい場所をメインに内容を考えつつ、ご希望の予算内でできることをお伝えするようにしています

収納リフォームのトレンド

家の中で収納力が気になる場所はさまざま。なかでもキッチンやリビングの収納についてご相談を受けることは多く、どちらも実用性の高い収納が求められています。

キッチン周りの収納について

毎日使うキッチンでは収納を工夫することで料理の時短にもつながります。

―居室のリフォームのプラスワンとして収納をご提案する、といった話がありましたが、実際どういった内容がお客様からも反応が良いですか?

横畠
なるべくお部屋をスッキリさせたい」「扉で隠して全部収納したい」など、お客様によって良いなと思われる内容は差があります。解決したい内容に合った提案をすることを私たちも心がけています。
横畠
また、家事動線を意識してご提案することが多いですね。たとえばキッチン周りですと、3歩歩いたら手間になってしまうので、振り向いたら届く、1歩踏み出したら片付けられる、といった収納です。

隠さずすぐに取れて、かつオシャレに見えるような「ニッチ収納(壁収納)」もご提案しております

―「みせる収納」のことですね。オシャレなイメージが先行してしまいがちですが、使いやすいのでしょうか?

藤野
非常に便利だと思います。先ほど1歩で届くというお話がありましたが、すぐに手が届く・最低限の動きで作業ができる収納を、コックピット収納と呼んでいます。
藤野
キッチンの収納ですと、家事動線を短くし、作業場からほとんど動かずにモノを出し入れできるのが理想的です。

コックピット収納であれば、調理器具や調味料を探すといった些細な手間を省けるので、料理の時短につながります

―家事効率アップにもつながるのですね。コックピット収納のような見せる収納は、トレンドになりそうですね。

藤野
そうですね。見せる収納には二つの意味があると思っています。

1つは見える範囲に配置するといった「見せる収納」、もう1つは色を統一するといった「魅せる収納」。

藤野
前者は置き場所や収納グッズなど収納自体を工夫するイメージになるのですが、後者は何を置くかがポイントです。同じ色のキッチンアイテムを並べるだけでも統一感が出やすくなります。
横畠
お客様のなかでも、「見られる」ことを意識してリフォームされる方は増えてきている印象があります。

リビングの収納について

リビングも収納の悩みが生まれやすい場所。デザイン性と機能性を兼ね備えた収納が欲しい方が増えてきているようです

―キッチンのほかに、リビングも収納のご相談は多いのでしょうか?

横畠
リビングですと、小上がりやウォールベンチなどのご相談を受けることがあります。実用性の高い収納スペースを取り付けたい方が多いのかもしれません
藤野
これまでは今ある収納スペースでどう対応するか、またはどうやって収納家具に入れるかを前提に考えられていることが多かったように思います。人からどんな風に見えるか、リビング全体の雰囲気を崩さずに収納を増やしたいニーズがありそうです
横畠
リビングの収納だと、壁面収納ウォークインクローゼットを設置したいという声もいただきます。

中段や枕棚をつけるなど、既存のクローゼットを活用してリフォームされる方もいます。

キッチンやリビングなどは、家族以外の人の出入りも考えられる場所。デザイン性や実用性の高い収納を探している方が増えています。

置き場所を工夫して使いやすさを追求するとともに、色やお部屋の雰囲気にあったアイテムを取り入れることで統一感を演出できます

2つの「みせる」収納で、理想の収納スペースを実現させましょう。

まとめ

これまでは収納家具に入れることが一般的な収納方法でしたが、近年ではその考え方も変わり、オシャレで実用性の高い収納を取り入れる方が増えています。収納は工夫することで家事時間を短縮できるので、効率アップも期待できます

押し入れ、リビング、クローゼット、キッチン。これまで4回にわたって収納のリフォームについてご紹介しました。

収納にお悩みの方は、必要なモノ・不要なモノに分けるだけでもスペースの確保につながります。

これまで収納をあまり気にしてこなかった方もこの機会に見直してみてはいかがでしょうか。

チェックポイント

・収納をリフォームしたいニーズは多い
・キッチン収納は時短につなげられるかがポイントに
・「見せる」と「魅せる」収納で理想の収納空間に

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【この記事を監修した人】

藤野こと
整理収納アドバイザー・住宅収納スペシャリスト・ライター。モノの多すぎる家を改善するために整理収納アドバイザーの資格を取得。片付けの資格と主婦歴20年以上の経験を活かしたライフハック、片付けや家事に関する記事を多数執筆。“家事は素早くラクに!”をモットーとした収納を提案しています。
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