COLUMNリフォーム豆知識
浴室 2020.11.19

お風呂リフォームは何日かかる?工期の目安や短くするポイントを紹介

お風呂リフォームは何日かかる?工期の目安や短くするポイントを紹介

お風呂のリフォームを検討する際、「工事には何日かかるのだろう?」と気になる方も多いでしょう。リフォーム工事は数日で終わる場合もあれば、工事内容や建物の状態によっては1週間以上かかることもあります。

お風呂は毎日使う場所だからこそ、工事期間の目安や生活への影響を把握しておくことが大切です。

本記事では、お風呂リフォームにかかる期間の目安や、工事期間を左右する要因、リフォーム中の生活への影響、工事期間を短くするポイントをわかりやすく解説します。

お風呂リフォームの期間はどのくらいかかる?

お風呂リフォームの期間は、工事内容や建物の構造によって大きく異なります。簡単な交換なら半日で終わることもありますが、工事内容が複雑な場合や老朽化が進んでいる建物では、10日以上かかることもあります。

ここでは、ケース別の工事期間目安と、お風呂リフォームの流れについて詳しく説明します。

【ケース別】お風呂のリフォーム工事期間目安

お風呂リフォームの期間は、工事内容や建物の種類によって異なります。一般的な「ユニットバスからユニットバスへの交換」は、5日程度で完了することが多いです。

一方で、昔ながらのタイル貼り浴室(在来浴室)をユニットバスに変更する場合や、浴室を拡張する場合は、さらに日数を要します。

以下の表に、戸建て住宅とマンションの、工事内容別の工事期間目安をまとめました。

工事内容戸建てマンション
ユニットバスからユニットバス5日間5日間
在来浴室からユニットバス7日間5日間(アパートの場合)
浴室の拡張7~10日間
部分的なリフォーム
(浴槽交換、パネル張り替え、床シートの張り替えなど)
半日~1日1~2日
浴室と洗面所のセットのリフォーム6~8日6~8日

ここでは、部分的なリフォームの場合の工事期間と、「浴室+洗面所」などセットでリフォームする場合の工事期間について詳しく見ていきましょう。

ユニットバスからユニットバス

ユニットバスからユニットバスへの交換は、もっとも多いリフォームのケースで、工事期間はおよそ5日程度です。すでにユニットバス仕様になっている住宅の場合、既存の下地が整っているため、解体から設置までスムーズに進められ、比較的短期間で完了します。

さらに、最新の設備へ交換することで、より高い快適性と省エネ性能の向上が期待できます。工事期間が短いため、入浴できない期間を最小限に抑えられる点も大きなメリットです。

在来浴室からユニットバス

在来浴室とは、タイルやモルタルで作られた昔ながらの浴室のことです。在来浴室をユニットバスに変更する場合、「土間打ち(コンクリートの床づくり)」などの下地工事が必要になるため、戸建てでは7日程度かかります

一方で、アパートやマンションでは下地が整っているケースも多く、5日ほどで完了することが一般的です。

ユニットバスにすることで断熱性能が高まり、冬場の寒さやヒートショック(急激な温度差による健康被害)対策にも効果的です。また、掃除やメンテナンスも楽になるため、築年数の経った住宅のリフォームに特におすすめです。

浴室の拡張

浴室を広げるリフォームでは、解体・造作・配管工事などが増えるため、工事期間は7〜10日程度を見込む必要があります。隣接する洗面所を取り込む場合や、構造補強が必要な場合は、さらに日数が延びることもあるでしょう。

広々とした浴室空間は、入浴時の快適性が向上するだけでなく、将来の介護にも対応しやすい設計が可能です。家族構成やライフスタイルの変化に合わせたリフォームを検討している方に最適です。

部分的なリフォーム

浴槽交換や、壁パネル・床シートの張り替えといった部分的なリフォームは、半日から1日程度で完了するのが一般的です。ただし、マンションでは作業スペースの制限などにより、1〜2日かかることもあります。

予算を抑えて気になる部分だけを改善でき、短期間で完了するため、生活への影響を最小限に抑えられます。全面リフォームの前段階として試すケースも多いです。

浴室と洗面所の同時リフォーム

浴室と洗面所を同時にリフォームする場合の工事期間は、6〜8日程度です。水回りをまとめて工事することで、配管工事を一度に行えるため作業効率が高まり、結果的に工事期間やコストの削減につながります。

また、デザインの統一感も出しやすく、水回り全体の快適性と見た目の美しさを両立できる点が魅力です。家全体の価値向上も叶えられるリフォームといえるでしょう。

お風呂リフォームの流れ

続いて、お風呂リフォームの手順を見ていきます。
【浴室リフォームの工事内容】

工事期間/施工内容ユニットバス→ユニットバス
(戸建て・マンション)
在来浴室→ユニットバス
(戸建て)
1日目①お風呂の解体、撤去①お風呂の解体、撤去
2日目②給排水・電気の位置を変える工事
③間仕切り壁の大工工事
②給排水・電気の位置を変える工事
③土間打ち
※白アリ被害や木材の腐敗があれば修繕
3日目④ユニットバスの組み立て、設置④土間打ちのコンクリートを乾かすため、3日目は浴室に入らず、間仕切り壁を補修
4日目⑦電気・水道の接続工事
⑧残りの大工工事
⑤ユニットバスの組み立て、設置
5日目⑥電気・水道の接続工事
⑦残りの大工工事
6日目v⑧クロス貼りなどの内装工事
⑨試運転、引き渡し
7日目予備日

古いお風呂や新しいユニットバスを浴室に搬入出するために、間仕切り壁を一部解体・復旧する工事も行います。在来浴室の場合は、土間打ちや白アリ被害の修繕などの工程が加わることを考慮し、工事期間に余裕を持たせて進めます。

また当社では、お引き渡しの前に必ず以下の点を確認しています。リフォーム直後でも安心してお風呂に入れるように対応いたします。

・給湯器がちゃんと稼働しているか
・湯張りの量は問題ないか

鈴与ホームパル

ユニットバスからユニットバスにする場合は5日目の夕方から、在来浴室からユニットバスにする場合は、7日目(早ければ6日目)の夕方からお風呂に入れます。

お風呂リフォームの日数が変わる要因と長くなるケース

お風呂リフォームにかかる日数は、工事の規模や既存浴室の状態、追加工事の有無などで大きく変わります。どのような条件で日数が変動するのかを理解しておくことで、工事スケジュールの計画が立てやすくなります。

ここでは、工事期間を左右する主な要因と、特に長くなりやすいケースについて解説します。

工事期間を左右する主な要因

お風呂リフォームの工事期間を左右する主な要因として、以下が挙げられます

リフォームの規模部分的なリフォームであれば1~2日程度で済み、浴室全面リフォームであれば5~10日ほどかかる
既存浴室の構造や状態在来工法(タイルやモルタルで仕上げられた昔ながらの浴室)か、ユニットバスかによって工事内容が異なる。また、壁内部の腐食や床の傾きなどがある場合、補修工事が必要となり工事期間が延びることがある
マンション特有の規制管理組合が定める規約により、工事期間や使用できる資材が制限されることがあり、工事日数が長くなるケースもあるある
導入する設備や素材の納期選択したユニットバスの種類や床材、壁材の素材によって納期が変動し、工事期間が延びることがある
リフォーム時期春や秋などのリフォーム繁忙期は、職人や資材の手配に時間がかかることがある。また、湿度の高い梅雨や真冬などは接着剤の乾燥に時間がかかるため、工事期間が延びることがある
追加工事の有無配管の老朽化や電気配線の不具合など、工事中に新たな問題が発覚した場合、追加工事が必要となり、予定よりも工事期間が延びることがある

このように、お風呂リフォームの工事期間は、さまざまな要素が絡み合って変動します。

正確な日数を把握するためには、現地調査を依頼し、住宅の状況を確認してもらうことが重要です。専門業者による診断を受けることで、より正確な工事期間予測が可能になります。

工事期間が長くなりやすいケース

実際の現場では、以下のようなケースで工事期間が延びる傾向があります。

・白アリ被害により、柱や床下の補修工事が必要になった
・在来浴室からユニットバスへ変更する際に、土間打ち(コンクリート床を新しく作る工程)の養生期間が発生した
・高機能な浴槽や特殊素材の壁パネルなど、取り寄せに時間がかかる設備を選んだ
・接着剤の乾燥に時間がかかる、梅雨や夏場などの高温多湿期に工事を行った
・配管の腐食が見つかり、給排水管の交換が必要になった
・建材にアスベスト(石綿)が含まれており、安全対策として飛散防止処理が必要になった

特に築年数の古い住宅では、上記のようなトラブルが複数発生することもあり、予定より大幅に日数がかかるケースが多いです。そのため、工事前には必ず現地調査を行い、専門家に建物の状態を確認してもらうことが重要です。

これにより、リフォーム中の予期せぬトラブルやスケジュールの遅延を最小限に抑えることができます。

お風呂リフォーム中の生活への影響と準備

お風呂のリフォーム期間中は、日常生活にさまざまな影響が生じます。ただし、事前に準備や対策をしておくことで、工事期間中でも快適に過ごすことができるでしょう。

ここでは、具体的な影響と対処法について詳しく解説します。

お風呂が使えない期間の対処法を考えておく

お風呂リフォームの間は、お風呂を使うことができません。例えば、ユニットバスからユニットバスへの交換の場合は、5日目の夕方頃から入浴できるケースが多いです。

一方、在来浴室からユニットバスに変更する場合は、7日目(早ければ6日目)の夕方以降に入浴可能になることが一般的です。

お風呂が使えない間は、次のような代替手段を用意しておきましょう

・近所の銭湯や温浴施設を利用する
・フィットネスジムのシャワールームを使う
・親戚や友人宅のお風呂を借りる

特に家族が多い場合は、時間帯をずらして利用するなどの工夫も必要です。近隣の入浴施設の営業時間や料金を、事前に調べておくと安心でしょう。

水や電気が止まる時間がある

工事初日の解体時、長くて30分ほど家全体の給水がストップします。

あわせて、一時的に電気も止まる場合があります。その間は、お洗濯ができなかったりトイレを使えなくなったりするため、予備知識として知っておくとスムーズです。

鈴与ホームパル

工事当日、水が止まるタイミングは作業前にもお伝えするので安心してくださいね。

工事前の片付けと動線・作業スペースを確保しておく

リフォーム工事を円滑に進めるためには、事前の片付けと作業スペースの確保が欠かせません

浴室内のシャンプーやバスチェアなどのバスグッズは外に出し、洗面所や脱衣所は人が通れる程度に片付けておきましょう。また、玄関や廊下に荷物があると設備の搬入に時間がかかるため、通路を広く確保しておくことも大切です。

工事中はホコリが立ちやすいため、気になる方は小物を別の場所に移しておくと安心です。

作業では資材の開封や工具の使用などで、一定のスペースが必要になります。目安として、3~6畳ほどの作業スペースを確保しておくと良いでしょう。もし室内での確保が難しい場合は、駐車場や屋外スペースを一時的に使用することも可能です。

鈴与ホームパル

洗面・脱衣所の広さによっては、洗濯機を移動しなくてはならないこともあります。その場合、リフォーム期間中に洗濯機が使えないことも考えられますので、事前にリフォーム会社に確認しましょう。

近隣トラブルにつながらないように予防策を講じる

お風呂リフォームでは、解体工事や資材搬入の際に騒音やホコリが発生することがあります。

近隣への配慮を怠るとトラブルにつながる恐れがあるため、予防策を講じることが大切です。工事前には、近隣への挨拶を行いましょう。

多くのリフォーム会社では、施工前に担当者が近隣へ説明に回ってくれますが、施主自身も一緒に伺うと誠実な印象を与えられ、トラブル防止につながります。

挨拶の際には、次のような内容を伝えておくと、近隣からの理解が得やすくなります。

・工事期間(例:〇月〇日〜〇日)
・工事時間帯(例:9時〜17時)
・騒音が出る作業日(解体日など)

また、工事中は防音シートの設置や防塵対策がしっかり行われているかを確認しておきましょう。こうした小さな配慮が、円滑に工事を進めるための大きなポイントとなります。

お風呂リフォームの工事期間を短くするポイント

お風呂リフォームの工事期間は、いくつかの工夫で効率的に短縮することが可能です。依頼する時期やスケジュールの立て方を意識するだけでも、工事期間を短縮できる可能性があります。

ここでは、お風呂リフォームの工事期間を短くするポイントをご紹介します。

繁忙期の依頼を避ける

お風呂リフォームの依頼は、繁忙期を避けて発注することでスケジュールが取りやすく、結果的に工事期間を短くできる場合があります。

特に秋から冬にかけては、「浴室が寒いから暖かくしたい」と考える人が増え、リフォーム会社の予約が集中しやすい時期です。この時期に依頼すると、職人の手配が難しくなり、着工までに時間がかかることもあります。

一方、春から初夏にかけての時期は、比較的依頼が落ち着いており、天候も安定しているため、スムーズに工事を進めやすい時期です。閑散期を狙って早めに依頼することで、工事日程に余裕ができ、トータルの工事期間短縮につながるでしょう。

工事開始日を調整する

お風呂リフォームでは、工事開始日を調整するだけでも工事期間を短縮できることがあります。

例えば、工事の途中で土日を挟むと、作業が中断する可能性があります。施工会社が休みの場合はもちろん、マンションなどの管理規約上、「休日の工事禁止」と定められているケースもあるため注意が必要です。

工事期間を短くしたい場合は、あらかじめ「できるだけ連続して作業を進めたい」という意向を施工会社に伝えておきましょう。

会社の営業日や建物の規約を踏まえたスケジュールを立てることで、効率的な工事進行が可能となります。特に月曜日から工事を開始すると、週の前半で主要な作業を集中して進められ、全体の工事期間を短縮しやすくなります。

まとめ

お風呂リフォームの工事期間は、工事の規模や既存浴室の状態、設備の納期、施工時期などによって大きく変わります。

一般的には5~7日程度が目安ですが、追加工事や築年数の古さによっては長引くこともあるでしょう。なお、リフォーム中は数日間お風呂が使えないため、代替手段や生活準備も必要です。

適切な時期を選び、スケジュールを調整することで、工事期間を短縮し、スムーズにリフォームを進めることができます。

鈴与ホームパルでは、経験豊富な専門アドバイザーが丁寧にご要望を伺い、最適な工事期間やプランをご提案いたします。お風呂リフォームをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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