COLUMNリフォーム豆知識
スタッフ日記 2023.01.10

新しい挑戦に向けて。鈴与ホームパルの思い

鈴与グループのリフォーム専門会社として、2008年に誕生した鈴与ホームパル。創業から変わらず大切にしていることは、“感動するリフォームをお届けすること” です。

2023年4月に創業15年の節目を迎えるにあたり、あらためて現在の取り組みと、未来への挑戦について、代表の菅野社長のインタビューを通じてお届けしていきます

「鈴与ホームパルってどんな会社?」という方も、ぜひチェックしてくださいね!

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5W2Hで物事を考え、伝え、実行する

創業以来、延べ27,000件以上のリフォームに携わってきた鈴与ホームパル。まずは仕事に取り組む姿勢と、2022年度のリフォーム動向について、ざっくばらんにお話ししていただきました。

社員に伝え続けた5W2Hの大切さ

―― 菅野社長が考える、仕事をするうえで大切なこととは何ですか?

菅野
私が社長を拝命してから2年4ヶ月になりますが、着任当初から社員に言い続けているのは、「5W2H(※1)で物事を考え、お客様にも同様に5W2Hでお伝えすること」です。

これは、「自分が部下だったら、こういう指示だと動きやすいな」とか、「お客様の立場だったら、こういう提案をもらえるとわかりやすい・うれしいな」というシンプルな思いからです。

※1:when (いつ)・where (どこで)・who (誰が)・what (何を)・why (何のために)・how (どのように)・how match (いくらか)の7つ

―― なぜ、5W2Hが大事なのでしょうか?

菅野
お客様はリフォームをする機会はそう多くありませんから、いろいろなことにご不安を感じていらっしゃいます。リフォームアドバイザーは、その気持ちに丁寧に寄り添うことが大事です。5W2H、つまり具体的にわかりやすく、不安や疑問にお応えすることが求められます

とくに行動を起こすときは、Why(なぜ)とHow(どのように)が重要ですが、意識しないと漠然としがちな部分です。そこでカギとなるのが「数字」と「事例」。数字は行動の原動力になりますし、実際にあったことは腑に落ちやすいですよね。

そのため、対話の中では可能なかぎり数字と事例を落とし込むよう伝えています。専門用語を避けて、別の言い回しに変えることも大事です。

また、お客様に協力会社を紹介する際は、バイネーム、協力会社の担当者さんや職人さんの個人名でお伝えすることを意識しています。会社対会社の関係ではありますが、基本は人対人ですからね。

2022年度は“リフォーム感”を多くの方に体感していただいた年

―― 2022年度のリフォームの傾向と、取り組みについて教えてください。

菅野
2022年も引き続きコロナ禍で活動が制限されたなか、「おうちに投資をして暮らしを楽しもう」というお客様が増えたように感じています。そのニーズに応えられるよう、2022年度は「キッチン」「浴室」「外壁塗装」「玄関ドア」の4つのリフォームに注力しました。

暮らしの起点となる「キッチン」、おうち時間の癒しとなる「浴室」、住まいの寿命に関わる「外壁塗装」、住まいの顔となる「玄関ドア」は、リフォームによる変化を感じやすい部分であり、満足度も高いのが特徴です。結果として、前年比130%強の実績となりました。

―― ご依頼件数が増えた要因はどのあたりにあると感じていますか?

菅野
注力商材に対する5W2Hを、全社員で共有できた点が一番だと思います。社員一人ひとりの提案をはじめ、イベントやチラシでもわかりやすく発信でき、鈴与ホームパルが得意とすることをきちんとお客様にお伝えできたのかな、と。

また、ガス・電気を供給する鈴与商事との連携も功を奏しました。たとえば、鈴与商事のスタッフがガスの案内をするなかでキッチンリフォームという流れが生じたり、給湯器の交換がお風呂リフォームにつながったり。

こうしたグループ会社との動線はほかのリフォーム会社さんではあまりないため、我々の強みだと感じています。グループ内でお悩みを解決できることに安心されるお客様も多いですからね。

また、補助金制度も後押しになりました。なかでも、国の「こどもみらい住宅支援事業」や、静岡県の「テレワーク対応リフォーム補助制度」などは人気が高く、お客様自身もよくお調べになっている印象でした。

会社としても新たなステージに挑戦する

2022年度は、リフォーム需要の伸び、社員やグループ間での意思共有などが活況につながったことがわかりました。ここからは、未来に向けての取り組みについて伺いました。

社内環境の135項目の見直し

―― 菅野社長が着任してから取り組まれていることは何ですか?

菅野
着任当時、社長方針として掲げたのが、「感謝の気持ちを常に持ち、新たなステージに挑戦しよう!」です。その具現化のためにまず取り組んだのが、社員にアンケートを取り、社内の問題点を拾い上げて解決することでした

具体的には、「営業推進・改善」「社内コミュニケーション・働き方改革」「デジタル化」「会議体・イベントの改善」の4区分に対して、135項目の見直しの実行です。毎月1日にその進捗を社員に見える化しています。

良いものは何としても守り、古い慣習は勇気を持って止める。大胆かつ丁寧に取り組むことを意識してきました。

―― 古い慣習の断ち切りとは、具体的にどんなことでしょうか?

菅野
最初に行なったのは、ガラケーからスマホへの変更です。スマホにしてから実務の効率化、情報の共有化が図れ、いろいろなことができるようになりました。ここは、社員が一番実感しているところだと思います。また、集金から口座振込に切り替えたことも大きかったですね。リフォームアドバイザーの活動量が増えました。

これらは135分の2です。こうした一つひとつのことを、コツコツと実行に移しています。

―― 一方、これからも守っていきたい良いものとは何でしょうか?

菅野
お客様に当社を選んだ決め手についてアンケートを取ると、毎回上位に挙がるのが「会社への信頼」と「担当者の人柄」です。鈴与のブランド力と、社員の人柄が圧倒的に評価されているんですね。

会社への信頼も社員一人ひとりの対応力の結果ですから、やはりここは大切に守っていきたい。お客様からポジティブなお声をいただいたときは全社で共有したり、私からお礼のハガキを差し上げたりしています。

SDGsへの貢献に向けて具体的に取り組む

―― 135項目のひとつにSDGsがありますが、その取り組みについて教えてください。

菅野
SDGsに関しては、まず17の目標と169のターゲットをすべてチェックし、各店長からも意見を集め、鈴与ホームパルとしてできることを明確にしました。

たとえば、『SDGs 11.住み続けられるまちづくりを』において当社が目指すこととして、「建替えではなく既存住宅の省エネ性を促進し、環境汚染につながる一次エネルギーの消費を家庭から軽減し、かつ自然エネルギーを利用できる住宅に改装する」を掲げました。具体的な取り組みは次の2点です。

1.建替えに代わるフルリノベーションの促進
2.断熱、創エネリフォームの促進

このうち、フルリノベーション工事はお客様の要望が多岐にわたることから、リフォームアドバイザー任せにしない仕組みも同時に構築。社内の有識者(建築士・施工管理技士・インテリアコーディネーター・ライフプランナー等)で立ち上げた「大型案件サポートチーム」で対応することにしました。

また、『SDGs 13.気候変動に具体的な対策を』では、「気温変化、気象パタ-ンの変動、自然災害の発生に対応し具現化する」ことを目標とし、取り組みを次の2点に絞りました。

1.シャッター・雨戸・内窓の設置による開口部の補強
2.屋根の断熱・遮熱塗装

日本国内のCO2排出量の16%は、家庭からの排出といわれています。住まいの省エネ化は断熱性能の向上がポイントになり、とくに熱の出入りが激しい窓や玄関などへのアプローチが有効です。窓からの熱の流入出は、夏は74%、冬は52%に上りますからね。

また、窓や玄関リフォームは断熱性をアップさせるだけでなく、防音や雨風対策にもなります。工事も1日で終わるためストレスが少ないのも特徴です。

――  なるほど。リフォームでSDGsに貢献できることが明確になっていますね。

菅野
そうですね。ただ、SDGsの取り組みというと、何か特別で難しいことのように感じる部分が少なからずあるように思います。しかし、シンプルに考えれば、決して難しいことはありません。

たとえば、内窓のリフォームをすると、「冷暖房の使用量が減る→一次エネルギーの消費が減る→脱炭素につながる→SDGsに貢献」といったふうに。

さらにこの取り組みは、これまで私たちがリフォームを通じてやってきたことです。社員には、自信をもって堂々と取り組んでいこうと伝えています。

135項目の見直しは、SDGsのように現在継続中のものもありますが、7割ほどは達成しています。残りの3割の達成に向けて、引き続き積極的に取り組んでいきます。せっかくもらった社員からの言葉には、感謝の気持ちで応えたいですからね。

感動するリフォームを届けるために

―― 最後に、リフォームを通して届けたいことを教えてください。

菅野
お客様からいただくアンケートでは、「リフォームをしたら家の雰囲気が明るくなった」「キッチンに立つのが毎日楽しい!」「お風呂の時間が楽しみになった」など、思わずこちらもニコニコしてしまうコメントをいただきます。

私自身も完工祝いとして、年に40〜50件のお客様のお宅にお伺いさせていただきますが、その際にも、ダイレクトに喜びのお言葉をいただき、うれしい限りです。

ですから、ひとことで言うと「感動するリフォームをお届けしたい」、これに尽きます。そのためになることは、何としてもやり遂げたい。関わる方すべてのご期待を裏切らないよう、これからも真摯に寄り添っていきたいと考えています。

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