板材のエイジング

こんにちは
静岡店の小池です。
突然ですが、経年劣化って必ずしも悪ではないと思いませんか?
最近の流行ではありませんが、ダメージデニムに情熱を注いだ青春や革財布は飴色になるまで使い続けるんだ!
などといったワイルドな価値観を懐かしむ方も少なくないでしょう。
ファッションやインテリア界隈では成長、成熟という良い意味でエイジングと呼ばれています。(スキンケアでは全く異なる意味ですが・・・)
さて、僕も訪問先で味のあるエイジングを見かけると創作意欲が湧いてくるもので、
何かに活かせないかな?この味を表現出来ないかな?と、訪問先で考えてしまします。
そして街中で見かけたこの杉板の壁、いったい何年の風雨をこの場所で浴びたのでしょう。
もとの杉材が白か赤かも判別できないほど水も油も抜けてなお壁としての機能を果たしています。
このテイストで家具が作れたらなぁ・・・そんなことを考えながら調べていると、
今、DIY界隈では木材のエイジングが熱い!
と言わんばかりの記事を発見。↓早速まねしてみました↓
準備するもの
・杉板
・水
・重曹
・お酢
これだけです。
まず、水と重曹を1:9くらいの割合で混ぜ、刷毛やスポンジなどで塗っていきます。
次にお酢を吹きかけていきます。霧吹きがあると便利ですね。
するとこのようにしゅわしゅわと白く濁りますので10分程放置してください。
🐤・・・。
10分後に固いブラシで擦りながら水洗いし、日陰干しすること丸一日。
するとどうでしょう。
右→がエイジング前で、左←がエイジング後です。
これは杉材に含まれるタンニンを利用して変色させる方法で、さらに天日干しを行うと、
より自然なエイジングになるんです。
もととなった外壁のように貼っていきます。
いかがでしょうか、買ったばかりの板とは思えない仕上がりです。
中古で古材を探すのも楽しいですが、経年劣化の演出もまたひとつの楽しみですね。
静岡店、小池でした。