ラクエラとステディアの違い5選|価格差・デザイン・掃除のしやすさ等を比較

クリナップのシステムキッチン「ラクエラ」と「ステディア」は、どちらもデザイン性と機能性に優れたシリーズです。それぞれ価格帯や素材、機能に違いがあり、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
本記事では、ラクエラとステディアの違いを価格やデザイン、収納などの観点から比較し、後悔しない選び方のヒントもご紹介します。キッチンリフォームや新築時の製品選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
ラクエラとステディアの特徴と差額
ラクエラは、クリナップのラインナップの中ではエントリーモデルにあたるシリーズで、手頃な価格ながらも、使いやすさと必要な機能を兼ね備えているのが魅力です。
一方、ステディアは中〜上位クラスに位置づけられ、ステンレスキャビネットや「流レールシンク」など、清潔性・耐久性・快適性に優れた仕様が特徴となっています。
それぞれの価格帯には差があり、グレードやオプションの選び方によっては数十万円の差額が生じるケースもあります。
価格目安 | |
ラクエラ | 70万~140万円前後 |
ステディア | 80万~180万円前後※2 |
同じ「I型255cm」の場合の参考価格は、以下の通りです。
メーカー希望小売価格※1 | |
ラクエラ (I型255cm スライド収納プラン) | 877,000円(税別)~ |
ステディア (I型255cm 基本プラン) | 1,187,000円(税別)~ ※2 |
※2 ステディアの価格は、2025年9月のリニューアル後の価格目安になります

上記の差額は、あくまでもメーカー希望小売価格になります。実際の購入価格での差額がきになる際には、お気軽にお問い合わせください。
ラクエラとステディアの5つの違い
クリナップのシステムキッチン「ラクエラ」と「ステディア」は、価格帯は異なりますが、どちらも高い人気を誇るモデルです。
続いて、どちらを選ぶべきか迷っている方のために、デザイン・耐久性・収納・お手入れのしやすさ、カスタマイズ性という5つの観点から、両シリーズの違いをわかりやすく解説します。キッチン選びに失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。
デザイン
キッチンのデザインによって、空間全体の印象が大きく左右されます。「ラクエラ」と「ステディア」は、いずれも見た目の美しさにこだわったシリーズですが、選べる扉の色柄やワークトップの素材・カラー展開には大きな違いがあります。
まずは、扉とワークトップそれぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
扉
ラクエラの扉カラーは、全26色から選べます。木目調や大理石調、コンクリート調など、インテリアに合わせやすいベーシックなデザインが揃っています。

ステディアの扉カラーは、全44種類とバリエーションが豊富です。ベーシックカラーに加え、個性のあるハイグレードな色柄もラインナップされており、より自分好みのスタイルに仕上げやすくなっています。
さらに、2025年9月のリニューアルでは、新たに天然木のデザインが登場しました。

ワークトップ
ワークトップ(天板)は、調理のしやすさや清掃性に直結するだけでなく、キッチンの印象を決める重要なパーツです。ラクエラでは、「ステンレス」「アクリストン」「コーリアン」の3種類からワークトップ素材を選べます。
ステンレス、コーリアンは1色、アクリストンは3色から選択可能です。

一方、ステディアは素材・色ともに選択肢が豊富で、よりこだわった空間づくりが可能です。
以下の5種類の素材が用意されており、それぞれ複数色から選べるため、空間全体の雰囲気に合わせやすい点が魅力です。また、2025年9月のリニューアルでは、新たに天然木のワークトップが加わりました。
種類 | カラーバリエーション・デザイン |
美コートワークトップ | 3色 |
セラミックワークトップ | 4色 |
アクリストンワークトップ | 8色 |
ステンレスワークトップ | 5色 |
天然木ワークトップ※ | 3色 |

耐久性
ラクエラとステディアの耐久性を左右する違いとして、キャビネットの素材が挙げられます。
キッチンは長期間使用する設備であり、特に湿気や水にさらされる場所では、素材の違いが寿命や快適さに大きく影響します。
ラクエラのキャビネットは木製です。コストを抑えつつ十分な強度はあるものの、湿気や水分には比較的弱い傾向があります。

一方、ステディアではクリナップ独自の「ステンレスキャビネット」が標準仕様となっています。水まわり特有の劣化トラブルを大幅に軽減できるのが特徴で、ステンレスは湿気や水に強く、汚れが染み込まず、雑菌の繁殖を抑え得ることが可能です。
清潔さを長く保てることから、「30年経ってもきれいな状態を維持できる」ともいわれています。


水回りの素材として考えると、ステンレスのほうが圧倒的に優れています。
収納
使い勝手の良いキッチンに欠かせないのが、「収納力」と「取り出しやすさ」です。
ラクエラとステディアでは、レールの長さが10cmほど違います。これにより収納量が変わり、ステディアのほうが10cm長いため、より多くの収納スペースを確保できます。


10cmの違いでも、実際に見ると収納量にかなり差が出ます。
両シリーズとも「スライドボックス」を採用しており、引き出し内部にさらに1段収納スペースを追加できます。重ねて収納することで、高さを有効活用でき、限られたスペースでも整理しやすくなるでしょう。
さらに、ステディアには、より使いやすさを追求した「ツールポケット」も搭載されています。引き出しの手前約20cmの空間を活用し、調理器具や調味料など頻繁に使うものを収納でき、必要なときにすぐ取り出せるため、調理効率が各段にアップします。

お手入れ
キッチンは毎日使う場所だからこそ、お手入れのしやすさは重要な比較ポイントです。ラクエラに搭載・選択できる機能やパーツは、以下の通りです。
機能 | 特徴 |
美・サイレントシンク (オプション) | ・キズや水アカがつきにくく、静音性(40dB)にも優れている ・ステンレス排水口プレート で汚れがつきにくく、落としやすい ・特殊コーティングで油汚れや水あかを落としやすい |
ステンレス引き出し底板 (オプション) | 調味料や液体汚れにも強く、引き出し内もサッと拭き取れる |
ステディアには、ラクエラには搭載されていないお手入れのしやすさを追求した独自の技術や素材が採用されています。
代表的な機能・パーツと特徴は、以下の通りです。
機能 | 特徴 |
流レールシンク | ・水の流れでごみを自動的に排水口へ誘導 ・継ぎ目のない構造で掃除が簡単 ・特殊コーティングで油汚れや水あかを落としやすい |
とってもクリン排水口 | 継ぎ目のないステンレス製の網かごで、汚れがつきにくく掃除しやすい |
美コートワークトップ | 特殊コーティングにより、落ちにくい油汚れも水拭きでサッと落とせる |

ラクエラも基本的な掃除のしやすさをしっかり備えていますが、ステディアはより高機能な清掃サポート仕様が充実しています。
カスタマイズ性・オプション
ラクエラとステディアの大きな違いの一つが、「カスタマイズの自由度」です。
ラクエラはコストパフォーマンスを重視したシンプルな仕様で、ステディアと比較すると、選べるオプションや設備はある程度限られています。扉カラーやワークトップの種類も厳選されており、必要最低限のカスタマイズは可能ですが、ステディアほど自由度は高くありません。
一方、ステディアは上位モデルとして、多彩なカスタマイズが可能です。ワークトップ、シンク、キャビネット、取手、カウンターなど、細部にわたり豊富なバリエーションから選択できます。
例えば、シンクだけでも「流レールシンク」「美・コートシンク」「静音シンク」など複数から選べ、ライフスタイルや使い方に合わせた設計が可能です。

ラクエラはステディアと比較すると、一見、劣っているように見えてしまうかもしれません。ただ、この価格帯の商品として考えると、選べる範囲も広く機能にも優れた商品です。
マンションのリフォームにも、問題なく対応できます。
ラクエラとステディアの後悔しない選び方
システムキッチンを選ぶ際には、価格や機能だけでなく、自分のライフスタイルや重視するポイントに合った製品を選ぶことが大切です。ラクエラとステディアはどちらも魅力的なキッチンですが、選ぶ基準を間違えると「思っていたのと違った」と感じてしまうこともあります。
ここでは、それぞれのキッチンが「どんな人に向いているのか」を具体的にご紹介します。
ラクエラが向いている人
ラクエラは、コストパフォーマンスを重視する方にぴったりのシステムキッチンです。次のようなニーズに応えるように作られています。
・なるべく費用を抑えて導入したい人
・最低限の機能があれば十分と考えている人
・安価に見えない見た目のデザインにしたい人
ラクエラは、シンプルながらもスタイリッシュなデザインと、基本機能をしっかり備えているため、「おしゃれなキッチンにしたいけれど、コストはできるだけ抑えたい」という方にとって最適です。ステディアほどの多機能性はありませんが、必要十分な仕様がそろっており、一般的な家庭での使用には不自由を感じることは少ないでしょう。
また、選べるデザインやカラーのバリエーションはステディアより少なめな分、選択肢に悩まずスムーズに決められるという利点もあります。

ラクエラは、家具のようなキッチンとも言われており、価格を抑えながらも決して安っぽく見えないデザインが選ばれる理由の一つです。
ステディアが向いている人
ステディアは、使い勝手やお手入れのしやすさ、耐久性を重視する方におすすめの中上位モデルです。以下のニーズに対応する機能が充実しています。
・日々のお手入れを簡単に済ませたい人
・長期的に見て、耐久性のあるキッチンを選びたい人
・調理効率を高めて、料理の時間を快適にしたい人
「流レールシンク」や「とってもクリン排水口」は、シンクにたまりやすい汚れを水の流れでスムーズに集めてくれるため、掃除の手間を大幅に削減可能です。
さらに、キャビネットにはクリナップ独自のステンレス素材が使われており、湿気や腐食、においに強く、長期間使用しても劣化しにくいのが魅力です。引き出し内部にオプションパーツを追加することで、よく使う調理器具を効率的に収納・取り出しでき、キッチン作業の時短にもつながります。
まとめ
クリナップのシステムキッチン「ラクエラ」と「ステディア」は、どちらもデザイン性・機能性に優れていますが、価格帯や使用素材、搭載機能にはそれぞれ違いがあります。
ラクエラは低価格帯のシステムキッチンで、必要十分な機能が搭載されています。そのため、価格を抑えてリフォームしたい人におすすめです。
一方、ステディアは中価格帯でありながら、機能性・デザイン性に優れています。お手入れや収納しやすいキッチンを求めている人に向いているモデルです。
どちらが自分の暮らしや予算に合っているか迷ったときは、ぜひ鈴与ホームパルへお気軽にご相談ください。お客様のご希望に合わせて、最適なキッチンをご提案いたします。