COLUMNリフォーム豆知識
キッチン 2025.09.12

セントロとステディアの違いは?価格・デザイン・収納性などを徹底比較

セントロとステディアの違いは?価格・デザイン・収納性などを徹底比較

クリナップのシステムキッチン「セントロ」と「ステディア」は、どちらもステンレスキャビネットを採用した高品質なモデルです。それぞれ価格帯やデザイン性、搭載されている機能に違いがあるため、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いでしょう。

本記事では、セントロとステディアの違いや共通点をわかりやすく整理し、選び方のヒントもご紹介します。リフォームや新築でキッチン選びを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

【キッチン比較】セントロとステディアの違い

クリナップの代表的なシステムキッチンである「セントロ」と「ステディア」には、価格や機能、デザインの面で違いがあります。セントロは最上位グレードとして高級感と多機能性を追求した設計で、ステディアは中価格帯でコストパフォーマンスを重視したキッチンです。

ここでは、両製品の違いを詳しく比較していきましょう。

価格帯

セントロの価格帯は100万~280万円前後で、クリナップのシステムキッチンの中でも最上位グレードに位置します。

一方、ステディアは80万~180万円前後で、中価格帯の製品として手が届きやすい価格帯です。

「I型255cm」の場合の参考価格の違いは、以下の通りです。

メーカー希望小売価格※
セントロ
(I型 B-style 255cm 基本プラン)
1,342,800円(税別)~
ステディア
(I型255cm 基本プラン)
1,187,000円(税別)~
※実際の購入価格とは異なります

同じI型255cmの基本プランで比較すると、セントロのほうがステディアより約15万円ほど高いことがわかります。

実際の購入価格について気になる方は、お気軽にご相談ください。

デザイン

セントロとステディアはいずれも豊富なカラーバリエーションや素材の組み合わせが可能で、デザイン性に優れています。しかし、選べる扉やワークトップの質感、シンクの形状、さらには取っ手や蹴込みなどの細部にいたるまで、両シリーズには違いがあります。

ここでは、それぞれの特徴的なデザイン要素について詳しく見ていきましょう。

セントロの扉カラーは全40色、ステディアの扉カラーは全44種類からそれぞれ選択できます。

セントロで選べる扉カラーで特徴的なのが、京友禅の伝統技法「たたき染め」をモチーフにした塗装扉と、黒色の扉と天然木のルーバーを模した扉です。個性を出しながら、高級感も演出できます。

引用:扉カラー 00クラス|セントロ

ステディアの扉デザインは、セントロより幅広い展開で、明るめの色味を中心に幅広く展開されており、グレイッシュなトーンの「トワル」は、明るく洗練された雰囲気のキッチンに仕上がります。

引用:扉カラー class 5|ステディア
引用:扉カラー class 5|ステディア

さらに、2025年9月のリニューアルでは、天然木を使用した扉も登場しています。

引用:天板も扉も収納もSTEDIAだから叶う天然木のキッチン │ クリナップ

ワークトップ

素材は両製品とも、ステンレス・セラミック・人工大理石などから選択可能です。天板の厚さはセントロが20mm、ステディアが40mmとなっています。薄いセントロのほうが、より洗練さや高級感のある印象になります。

セントロの「フォルテックスワークトップ」は、通常の人工大理石よりも質感や耐久性に優れ、岩肌を思わせる意匠が特徴です。

以前まではセントロでしか選べませんでしたが、2025年9月のリニューアル以降、ステディアでも選べるようになりました。

引用:フォルテックスワークトップ ワークトップ|セントロ

セントロのステンレスワークトップには、「バイブレーションダーク」があり、落ち着いたダークカラーで幅広いテイストにマッチします。

引用:バイブレーションダークの開発

ステディアでは、2025年9月のリニューアルで新たに天然木のワークトップが登場しました。天然木の魅力は保ちつつ、キッチンでの使用に耐えられるよう、強度や耐水などさまざまな工夫が施されています。

引用:天板も扉も収納もSTEDIAだから叶う天然木のキッチン │ クリナップ

シンク

セントロでは、スタイルによってシンクの形状や選べる素材が異なります。「C-style(クラフツマンスタイル)では、プロ仕様の多機能シンクが用意されており、作業スペースの拡張性やデザイン性に優れています。

以下の表は、セントロで選べるシンク仕様の一覧です。

スタイルシンクの形状素材
C-styleクラフツマンデッキシンク
クラフツマンシンク
シンプルスクエアシンク
ステンレス(5色)
人工大理石(9色)
セラミック(9色)
B-style流レールスクエアシンク
流レールシンク
ステンレス(7色)
人工大理石(9色)
セラミック(9色)
引用:C-style クラフツマンデッキシンク|セントロ

B-styleの方がスタンダードな構成となっており、シンク内の傾斜や溝を活かして、水の流れでゴミや汚れを自然に排水口へ集める「流レール」構造が搭載されます。どちらのスタイルでも、素材は3種類(ステンレス・人工大理石・セラミック)から選ぶことができ、それぞれに複数のカラーバリエーションから選択可能です。

一方、ステディアのシンクでは「流レールシンク」が標準仕様となっています。ゴミや汚れを排水口へスムーズに導く構造で、お手入れのしやすさが特徴です。

引用:流レールシンク|STEDIAカタログ

素材はステンレス1色・アクリストン5色・フォルテックス3色から選択でき、コーラルやブルーグレーなど明るい色合いも選べる点が魅力です。

鈴与ホームパル

シンクの形状でいうと、セントロは四角く、ステディアは丸みを帯びています。この違いで印象が変わるため、セントロのかっこよさに一目惚れをして選ぶお客様も多くいます。

ディティール(蹴込み・取っ手など)

セントロは、取っ手・蹴込み・引き出し内部まで黒を基調に統一でき、全体的に引き締まった高級感のある空間を演出できます。

引用:プラン事例 PLAN16|セントロ

ステディアはホワイトやシルバーを基調とした明るいカラー展開が中心で、ナチュラルな内装やカジュアルな空間に調和しやすい点が魅力です。取っ手もシンプルなデザインが多く、空間を軽やかに仕上げたい方におすすめします。

引用:プラン事例 PLAN10|ステディア

収納

セントロとステディアの収納構造でもっとも大きな違いは、引き出しのレール仕様と内部設計にあります。

セントロは、ブルム社製の最上位レール「レグラボックス」を採用しており、引き出しの端を持っても軽い力でスムーズに開閉できます。レールが薄いため収納スペースを広く確保でき、底と側面が直角構造の引き出しにより、端まで無駄なく物が入る設計です。

さらに、高さ別に整理できるツールコンテナも搭載されており、効率よく収納できます。

引用:セントロ|クリナップ
鈴与ホームパル

レグラボックスは、開け閉めする際の左右のブレが非常に少なく、耐荷重も60kgと頑丈に作られています。

一方、ステディアでは同じくブルム社製の「タンデムボックス」を採用し、静かで滑らかな開閉が可能です。

引き出し内部は丸みのある構造で、セントロに比べると収納効率はやや劣りますが、「ツールポケット+スライドボックス」により、手前側の使いやすさを高めた設計が魅力となっています。

引用:スライドボックス|ステディア

お手入れ

セントロとステディアともにステンレス構造を採用し、「流レールシンク」や「洗エールレンジフード」など、清掃性に優れた機能を備えています。

引き出し内部の清掃性では、ステディアの丸みを帯びた構造の方が角にほこりや汚れがたまりにくく、拭き掃除が簡単です。セントロは直角構造の引き出しで収納力は高いものの、角部分の掃除に手間がかかる場合があります。

引用:迷っている方必見! CENTRO(セントロ)とSTEDIA(ステディア)は、ここが違う!

ワークトップ周辺では、セントロは継ぎ目を極力なくしたフラット設計や、特殊コーティングによる防汚性の向上が図られており、長期間美しさを保ちやすくなっています。

鈴与ホームパル

セントロとステディアでは見た目の違いはあるものの、お手入れ面での大きな違いはありません。どちらも、お手入れしやすいです。

調理機器・水栓

セントロはクリナップの中でも最上位モデルとして、GROHE(グローエ)やhansgrohe(ハンスグローエ)など、海外有名ブランドの水栓を選択できる点が特徴です。

GROHEのK7(ケーセブン)
hansgroheのタリスセレクトM51
引用:セントロ|クリナップ

デザイン性と機能性の両立が可能で、デュアルシェフ(ガスとIHのハイブリッドコンロ)や上位グレードのレンジフード「洗エール」などを組み合わせることで、本格的な調理スタイルに対応できる自由度が高まります。

一方、ステディアは主に国産メーカーの水栓や標準仕様の加熱機器を中心に設計されており、必要十分な性能を持ちながら価格を抑える構成です。

引用:スタイリッシュ水栓 Efine(エフィーネ) シャワーホースタイプ|STEDIAカタログ

2025年9月のリニューアルで、ステディアのスタイリッシュ水栓「Efine(エフィーネ)」には、「ノーブルアンバー」という高級感を感じさせるカラーが加わりました。これは、天然木のワークトップとも合わせやすいカラーです。

引用:スタイリッシュ水栓 Efine|クリナップ

セントロとステディアの選び方のヒント

セントロとステディアは、それぞれ異なるニーズやライフスタイルに応えるよう設計されています。そのため、価格や機能面での違いを理解し、自分や家族の使い方に最も適したキッチンを選ぶことが重要です。

ここでは、どちらがどのような方に向いているかを具体的にご紹介します。

セントロが向いている人

クリナップのシステムキッチンの最上位モデルであるセントロは、上質なデザインや快適な使い心地を求める人に適しています

見た目のかっこよさや高級感に惹かれて選ぶ方が多く、以下のようなニーズがある場合におすすめです。

・キッチン空間に高級感や重厚感を出したい
・料理が趣味で、キッチンにいる時間が長い
・収納の使いやすさや機能性にこだわりたい
・コストよりもデザイン性・快適性を重視したい

ただし、機能が標準仕様で十分という方には、ややオーバースペックに感じられる可能性もあります。使用頻度やこだわりの強さに応じて検討すると良いでしょう。

ステディアが向いている人

ステディアは、使いやすさとコストパフォーマンスのバランスを重視する方に最適なミドルグレードモデルです。以下のような方におすすめです。

・予算を抑えながらも快適に使えるキッチンが欲しい
・料理が趣味で、キッチンにいる時間が長い
・料理の効率や掃除のしやすさを重視している
・ある程度の機能があれば十分と考えている

セントロと比べても、ステンレスキャビネットや流レールシンクなどの基本性能に大きな差はありません。実用性を重視したい人にとっては満足度の高い選択肢となります。

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ステディアは、2025年9月のリニューアルにより新たに選べるものが増え、セントロとの違いも少なくなりました。どちらも魅力的なキッチンです。

まとめ

セントロとステディアは、いずれもクリナップならではの高い品質と機能性を備えたシステムキッチンです。価格やデザイン、使い勝手などに違いがあり、重視するポイントによって最適な選択肢は異なります。

この記事でご紹介した違いを参考にしながら、ご家族のライフスタイルに適したキッチンを検討してみてはいかがでしょうか。また、ショールームで実物を確認することもおすすめです。

どのモデルが自宅に最適かを相談したい方は、鈴与ホームパルまでお気軽にご相談ください。お客様のご希望に合わせて、最適なプランをご提案いたします。

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